感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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スピリチュアリズムについての網羅的な入門書。伝統宗教や近代合理主義に満足できなかった人々が、「癒やし」や「より良い自分」を求めて精神世界に辿り着いた。本書では救済から癒しへ、共同体から個人主義へという時代の求めの変化に応じてスピリチュアリズムが誕生したことが事例とともに解説される。/共同体や教義による束縛を嫌う個人主義的な性質上、スピリチュアリズムが組織的求心力に欠けて消費主義に傾きがち(カネ以外に組織をまとめる力に乏しい)、という終章はマインドフルネスやパワースポットが流行る現代を予言したかのよう。2021/10/31
まつゆう
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スピリチュアル、チャネリング、パワースポット…etc、既存の宗教の枠にはまらない(というより「宗教」ではない、と自ら公言している場合が多い)諸現象は一見てんでバラバラなようで、何か共通点もある。こうした現象・運動を「新霊性運動」と呼び、さまざまな側面を考察している一冊。この筆者は全体を通して「新霊性運動」を肯定的に捉えている様子。2011/12/04
陽香
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秋山書店070520