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出版社内容情報
暮らしに溶け込んだ民俗文化や伝承……、宮司でもある民俗学者が丹念にひもといています。民俗の不思議を解き明かす1冊を増刷しました。
子孫繁栄と五穀豊穣を祈る「嫁つつき」、愛着の背景に信仰が重なる“神の魚"「ハタハタ」、 稲の作柄を占う「雪中田植え」…。
民俗文化や伝承だけでなく、日々の暮らしの中にも昔ながらの風習が残っています。
その背景や謎を、鶴ヶ崎神社宮司で秋田県民俗学会副会長の筆者が丹念に読み解いていきます!
2018年度「秋田市文化選奨」受賞作品。
第1章 暮らしの中の歳事
第2章 祭り事とともに生きる
第3章 生活の起原を探る
民俗をフィールドワークするときに、筆者がいつも強く
感じるのは、その民俗事象の根源である。何で、どうして、
一体なぜこんな民俗ができたのか、誰が始めたのか、
どんな意味があるのか……。
(序章より)
序章
第1章 暮らしの中の歳事
古風な雛祭り/「高い山」行事/桜の下の宴/味噌/端午の節供/稲作儀礼/小豆汁/耳ふたぎ/朴の葉/野良着/かぶり物/
雨を乞う習俗/虫祭り/鹿嶋祭り/蕎麦/てるてるぼうず/七夕節句/盆行事/盆踊り/ささら舞/二百十日/イモノコ/
作物禁忌/彼岸の風習/箕/三度の儀礼/稲刈り/生活と柿/神無月/霜月/大根の年取り/鮭/ハタハタ/神々の年取り/
大晦日と年取り魚/正月の餅/ヤセマ(痩せ馬)/二つの正月/歳の民俗儀礼/節分と豆撒き/初午祭/如月の語源説/
もう一つのカマクラ/椿/鎮火祭/春彼岸の花/団子と野老/春祈祷
第2章 祭り事とともに生きる
白鳥/べろべろの神/ままごと遊び/梅の力/五月節供の蓬/竹の子の世界/鳥の声/田植えと田唄/「足」の民俗/
フジの花と樹枝/メダカの方言/屋敷木/半夏生/ツバメ/針仕事/夏の土用/妖怪「件」/猫の不思議な力/幽霊/スズメ/
八朔の一日/十五夜の風習/秋の凧揚げ/総墓/案山子/虫の音/温泉/失せ物捜し/蟹の話/鯨/ヨナカ(世中)/飴の信仰/
泥棒除けの護符/えびす神/事の日/年の市/暮れから元旦へ/タラの木/初夢/サエ(サイ)の神/正月花と室咲き/雷/
初庚申/フミダラ/カンジキ/雪崩/桃の力/螺のこと/賭け事
第3章 生活の起原を探る
オオフトの足跡/土筆/厠神/豆腐の魅力/大力の話/犬の霊力/鴉は賢いか/鉢巻き/イルカの神社参詣/「袋」/鎌/
曽我の雨/口笛のこと/山椒魚/こけしの信仰/鍋の呪力/鮎/ジャガ芋/麻の魔力/焼き畑/名付け/昔話/ハカ/社日/
櫛の不思議/髪の毛の謎/箒の呪力/「稲刈帳」を読む/力試しの石/指切りげんまん/焼き石/箸のこと/クシャミ/
一つ残し/死後の離婚/ゴクヨウ祭/転ばぬ先の杖/裏祭り/歳暮/正月の火/道唄/訪れる神/猿神の信仰/雪と生活/
銭のチカラ/虫を食う話/ヤツメのこと/帯紐/采女神/「ヒ」という忌/風呂敷の霊力
終章
齋藤壽胤[サイトウジュイン]
著・文・その他