内容説明
人は、なぜ、心をわずらい、心をやむのでしょうか。どうして、人は、心の深遠な彼方を彷徨するのでしょうか。心のやまい、心のわずらいを、文化と民俗の見地から、心に映る風土や歴史、信仰や宗教との関係から語っています。
目次
人が心を病むとき―自分らしさを求めながら
1部 「文化精神医学」の視界(精神医療と文化―変貌する社会に生きる人間;離人症状と信仰の心―精神療法の限界を感じる症例;神経症とうつ状態に反映する地域の変動―激動する世にさらされ苦しむ症例;心気症と自己実現ができにくい地域―人の絆と生きがいが失われていく症例 ほか)
2部 「民俗精神医学」の視座(精神医療と民俗学―精神症状に映る基層文化;祖霊信仰と精神症状―信仰心のよみがえる症例;民間信仰と精神症状―信仰心に縁なく生きる症例;猫と祖母の亡霊が人に憑き依る―現実から逃れようとする症例 ほか)
著者等紹介
東村輝彦[ヒガシムラテルヒコ]
1934年朝鮮大田に生まれる。1961年京都大学医学部卒業。1975年医学博士(三重大学)。専攻、精神医学。現在、藍陵園病院、医療法人恒昭会アイノクリニックの精神科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 洋書
- Ward D