内容説明
戦後50年を経て尚、宮内庁は管轄の遺跡発掘を許していない。このため、あまたの考古学者たちの多年に亘る研鑽・研究の結果がいまだに証明出来る結果に至っていない。こうした現状の中で、著者は、集積できる限りの資料を基に究明し論理を展開、推理を交えながら日本列島の古代史の解明にあたる。
目次
古代史を考える上での文献資料
『古事記伝』の宇宙観と『宇内混同秘策』
その他江戸時代の諸説
紀元前後の対馬海峡連邦(国家)について
国生みとアマテラスの誕生
スサノヲは半島を経て出雲へ
アマテラスと農蚕業
半島史料と対馬海峡連邦
邪馬台国はどこか
九州と近畿とをめぐる諸異見
『記・紀』文章成立の背景
『日本書紀』干支の作為について
推古紀史実への若干の疑義
山門・豊後・伊予に連なる東西路線
豊後と近畿との身近な関係
八の数字を考える
伊勢神宮と女神アマテラスの誕生
著者等紹介
松尾幹之[マツオモトユキ]
1924年福岡県に生まれる。1947年旧制一高を経て東京大学農学部卒業。1987年名古屋大学名誉教授となる。1996年名城大学を退職、現在に至る。著書に20世紀神話の終焉(日本経済評論社)村落社会の展開構造―日本的行動規範の系譜(御茶の水書房)。ミルクロード(日本経済評論社)。酪農と乳業の経済分析(東洋経済新報社)。畜産経済論、同増補版(御茶の水書房)ほか
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