内容説明
スウェーデンの絵本。近親者からの性暴力で傷ついたドランちゃんが、勇気をとりもどしていく…。小学校高学年以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
27
男親としてなんとも辛い絵本です。絵本でありながら、自分の心に突き刺さって来ます。絵本の中の父親は、どうして娘の心を傷つけてしまったのだろう。この絵本のその後はどうなっていくのだろう。自分の心ににも、どこかにこの父親と同じところがありはしないだろうか。 性的暴力の話ではありながら、ママにも言えないこと、パパにも言えないことをいっぱい抱えた子どもたちが溢れていることも、考えさせられました。2020/12/10
わむう
19
母が居ない間に父から性的虐待を受けたドラゴンが主人公。自分を責め、自分は今までの自分とは変わってしまった、穢れてしまったと心を閉ざす。年寄り梟に打ち明け、あなたは悪くない、どんなにひどいことをされてもあなたは何も変わらないと言ってもらえことで救われる。2017/10/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
保健士さんに借りた本。ドラゴンの女の子、ドランちゃんが主人公。父親から性的虐待を受けたはなし。身近ではないが、近隣では0ではない現実…。2019/10/22
inugami4649
5
父親から性的虐待を受けているドラゴンの女の子の話。良くも悪くも児童への性的虐待のモデルケースをそのまま童話化したという感じ。著者はスウェーデンの心理学者で性暴力問題などのセミナーで講師をやっているとか。2015/11/14
ながぐつ
3
家庭科で先生が読み聞かせをしてくれた。 絵本の読み聞かせなど、何を今頃そんな幼稚な…と思ったが、内容は子供の家庭内の性虐待の話で、正直これが絵本なのかと、ショックを受けた。(それだけ啓発すべきことなのだろう) 親でなくても、友達など、自分が話せる相手がいる事が大事だと思った。自分で抱えるだけでは何も進展しないし、悪化してしまう。 自分がおかしいと思ったことは、恐れず信用できる人に話そう、という事だが、私は、もしその信用できる人が裏切ったら?と思う。信用できる人というのもなかなか難しいものだと思う。2021/11/17