内容説明
よく学びよく働く…先住民の子どもの一日。ユネスコ100に選ばれた写真絵本。「レイアとナネット」の姉妹編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
76
中国雲南省の先住民、イ族の子供達の生活を取材した写真絵本。朝6時、学校が始まる前に水牛を追う。学校では、算数の時間にキノコ狩りに行く。保育園でもバリバリに漢字を教わる。中国語は、両親が使うイ族の言葉とは違うので、外国語を勉強するようなものだ。学校が終わると家の手伝い。水牛が食べる草を刈ったり、赤ちゃんをお守りしたり、晩御飯のキャベツを畑に取りに行ったり。夜8時、晩御飯の後も勉強するは続く。暗くなった教室で、先生に宿題を見てもらうのだ。日曜日はお父さんに山羊の追い方を教わる。日々の勉強は続く。2016/04/24
みーなんきー
21
中国雲南省のイ族の一家をルポした写真絵本。4人家族の8歳の子供が朝6時に祖父宅に水牛を届け、学校に行く。その後両親が三キロ先の農場へ夜まで働きに出る間に、子供達は祖父の家に帰宅し、いとこの面倒を見、野菜畑からキャベツを抜き、自宅に戻りかまどの火をつけご飯を炊き親を待つ。夕飯後、子供達は再び学校へ行き先生に宿題を習う、という忙しい生活だが、各自が時間効率良く暮らしている点が素晴らしい。家や学校は粗末だが幼稚園生に漢字を教え、料理を覚えさせ、と子供の能力を信じている面は日本よりも進んでいるのではないだろうか?2017/02/19