出版社内容情報
「加子母木匠塾」は、林業の盛んな岐阜県の旧加子母村(現中津川市加子母)を拠点に、建築を学ぶ全国の大学生たちが、森林という環境、自治体や地域の工務店(行政・産業)、施主・地域住民らと関わり合いながら、実地で木造建築と向き合う場として、1995年以来30年にわたり継続してきた活動である。これまで延べ5,000人ちかくの学生が参加し、150以上の制作物を生み出してきた、その取り組みの全貌を、30年の節目に一冊にまとめる。関わった学生のその後の人生にも少なからず影響を与えてきたという学びの場としての意義や、域学連携の成功例として、また座学では得られない木造建築の魅力を体験する実践として、これまでその全容が知られていない木匠塾について、広く知らしめる。
【目次】
はじめての加子母木匠塾/藤巻佐有梨・政木哲也
加子母木匠塾用語集
はじめに/柳沢 究
第1章 序: 加子母木匠塾とはなにか
木匠塾よ、永遠なれ!/布野修司
木匠塾を育んだ加子母/柳沢 究
木匠塾の一年/松井茉優
加子母木匠塾の沿革 開校から2025年まで/政木哲也
木を学び山を学ぶ学生たちは次世代の山守/内木哲朗
加子母の時空間と集う人びと/佐野智哉
木匠塾がもたらした成果/太田邦夫
第2章 木: 木造建築の入口となる木匠塾
制作物16選
木匠塾制作物総覧(1997‐2024)
[COLUMN] おじゃった庵とさくら荘/宮本誠弘
加子母最後の杣人と木匠塾/氏家麻里子
加子母の製材を知る マルワイ製材所見学記/政木哲也
[COLUMN] 大工から見た木匠塾
変遷する木造の今と実践 インタビュー 秋吉浩気・稲山正弘・安井 昇/藤村真喜
木匠塾と社会問題 佐渡木匠塾を研究室の活動として続けている理由/蟹澤宏剛
山と川のあいだ 風土と制作・写真で見る加子母木匠塾
第3章 学: 学びの場としての木匠塾
木匠塾の初心と展開/藤澤好一
木匠塾で学生は何を学んだか①渡合期/池尻隆史
木匠塾で学生は何を学んだか②やかた期/飯田勇介
木匠塾で学生は何を学んだか③松屋期/田村賢太
[座談会] 学びの場としての木匠塾
三つの木匠塾、そして木造建築教育/三澤文子
木のものづくりを通した学生の学びと物語/戸田都生男
木匠塾育ちの建築家に期待/横内敏人
つくり続ける人生への誘い/河野 直
コロナ禍を生き延びた加子母木匠塾/松井茉優
[COLUMN] アフターコロナの木匠塾/鷺山大樹
第4章 域: 地域にとっての木匠塾
[INTERVIEW] 木匠塾により加子母は変わったか 木匠塾から域学連携へ/青山節児
加子母木匠塾三十周年記念誌発刊に寄せて/小栗仁志
[INTERVIEW] 木匠塾生に日本中で大活躍して欲しい/中島紀于
[COLUMN] 東日本大震災と木匠塾 近江楽座「木興プロジェクト」との連携/布野修司
[COLUMN] 加子母の人が語る木匠塾
「施主制度」の成立/安藤正雄
学生と地域がはじめて本音をぶつけ合った学校林プロジェクト
/具志堅興輝・善田奈緒・馬場 航・政木哲也
加子母木匠塾の運営体制と会計/柳沢 究
[COLUMN] 木匠塾生のお財布事情/茨田一平
[座談会] 加子母はなぜ木匠塾を続けるのか 運営担当職員から見た木匠塾の30年
木匠塾生が加子母に移住してみた/原田佳苗
冬木匠 一年を通じた活動の広がり/氏家麻里子
[COLUMN] 年越し加子母/田淵伸太朗
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