内容説明
誰かの話、奏でられた音、自然のそよぎ、私を呼ぶ声―。教育をめぐる「きく」ことの本質や構造といった諸様相とその意義を、アメリカの哲学者ドン・アイディの現象学的聴覚論や、音声の経験に関する様々な教育者の思想を手がかりに、教育実践の各事例をもとに探究する。「きく」ことの教育に対する既存の文脈にとらわれない、多様なその意味の交錯を解き、教育に会する知覚や想像による学びのかけがえのなさを捉え直す。
目次
第1部 オルタナティブとしての「きく」教育研究序説(既存のきくことの教育研究をめぐる問題;きくことの現象学的探究モデル;きくことの現象学の比較検討)
第2部 ドン・アイディの現象学的聴覚論(アイディの研究歴と現象学的聴覚論の位置づけ;現象学的聴覚論の目的とアプローチ;現象学的聴覚論の諸概念)
第3部 「きく」教育理論研究のオルタナティブ(意味生成、身体、原リズム―ジョン・デューイ;沈黙、内的対話、創造的営み―倉澤栄吉;原リズム、想像可変性、しみわたり―エミール・ジャック=ダルクローズ)
第4部 「きく」教育実践研究のオルタナティブ(学級歌づくり実践の作詞過程におけるきくこと;小さな哲学者たちと現象学するきくことの授業実践;文学教材におけるきく意味を考える国語科授業実践;沈黙の意味を考える授業実践)
第5部 総合考察(オルタナティブとしての「きく」教育研究の理論と実践を探究する意義)
著者等紹介
神林哲平[カンバヤシテッペイ]
1979年生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科教育基礎学専攻博士後期課程研究指導終了退学。修士(教育学)。早稲田大学系属早稲田実業学校初等部教諭を経て、立正大学社会福祉学部子ども教育福祉学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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