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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
n_kurita
3
ハン・ガンの『ギリシャ語の時間』に「君は哲学をやるには文学的すぎるよ」とあり、それを読んだとき私はベンヤミンを思い出していた。ベンヤミンは哲学というにはあまりにも文学的すぎ、詩情にあふれている(翻訳の良さもあると思うが)。特に解説で披露された欄外のテキスト、「ずっと口に出されなかったことで、そうした名は擦り切れ、透明になった」と言う部分。「マラルメの詩の言語領域に比肩する」と。ああ、逆にマラルメを読んでいないが!そうなのだろうと!思わずには居られない。私にとって彼は文学者であり、詩人でもあるのだから.2025/11/02




