出版社内容情報
現役の獣医師である著者が、
19歳の愛猫を慢性腎臓病で看取った自身の経験をもとに、
猫の終末期のケア、後悔のない看取り、ペットロスとの向き合い方を解説。
今まさに老猫と暮らしている人、
いつかの遠い未来に愛猫を見送る人、
そして過去の看取りに後悔を抱える人、
すべての猫の飼い主に温かく寄り添う、猫の「看取り」の手引書。
●著者が愛猫を看取ったエピソードを中心としたエッセイと、飼い主に知っておいてほしい看取りの実用情報の2部構成。
●第1部では、著者が愛猫を慢性腎臓病で看取ったエピソードを主軸に、獣医師として・一人の飼い主として向き合った等身大の感情や、老猫の治療において読者に知ってほしい知識を紹介。
●第2部では、看取りへの考え方、終末期を迎えた猫のための環境づくり、最後の時間の過ごし方、ペットロスとの向き合い方など、より幅広く実践的な知識を解説
●「こんなはずではなかった」と後悔しないために活用できる、獣医師と飼い主さんが同じ方向を向くための確認項目リスト、飼い主自身の状況・考え方の整理に役立つ自己チェックリストを巻末に収録。
【目次】
【第1部 一人の獣医師が愛猫を看取った話】
第1章 キャンちゃんとの生活
1 キャンちゃんがお家に来た日 ~ひきこもり獣医学生だった頃~
◆獣医学部にたどり着くまでの話
◆「呪文のような教科書」と、自分の居場所のなさ
◆「特別なこと」はなかった。でも、確かに救われていた
2 妻とキャンちゃんと、3人暮らしの始まり
3 慢性腎臓病と診断──それでも「日常」は続いていく
【コラム】余命を知ることは可能? それは〝希望〟になる?
【コラム】老齢猫と「食べる力」を守るために ~口腔ケアのすすめ~
第2章 獣医師でも迷う……治療の選択肢と葛藤
1 「獣医師だから最適な治療を選べる」とは限らない
2 投薬、食事、ケア ~選択肢の多さが苦しさになる~
◆たくさんある治療の選択肢が、ありがたいのに苦しい
◆「正解が知りたい」と思ってしまう
◆療法食模索の日々と、一言の重み
◆「やめる」という選択も、勇気だった
◆「長生き」と「穏やかさ」――どちらも大事にしたい
【コラム】猫の慢性腎臓病用「療法食」の目的とは?
3 代替療法をどう捉える? ~情報の迷路で道を見失わないために~
4 治療を続けることが、本当に猫の幸せなのか?
◆獣医師としての知識、飼い主としての感情
◆治療の「目的」が変わるとき
◆やめる勇気、続ける勇気
第3章 最期の時間――何を選び、何を選ばなかったか
1 もう長くないかもしれないと感じた日
2 「最期は、慣れた家で看取る」と決めた
3 「ひまわりが枯れるように」 ~延命措置はしなかった~
4 「この選択で良かったのか?」 ~鎮静剤の投与~
【コラム】「最期の選択」に寄り添う ~安楽死・セデーション~
5 「獣医師の猫だから」つらい思いはさせたくない
6 「全部、一人で決めなくても良かったかもしれない」
第4章 ペットロスと向き合う ~キャンちゃんが教えてくれたこと~
1 最愛の猫を失って
2 悲しみは、段階なんかじゃなかった
3 「新しい猫を迎えないの?」という言葉
4 過去に戻っても、同じ選択をする
【第2部 猫と暮らす人たちに伝えたいこと】
第1章 いつかは来るお別れのために
1 「看取りの準備なんて考えたくない」は普通の感情
2 「いつかはくる」と思っていても、実感できない
3 未来への不安、過去の後悔……これらを軽くするために
4 看取りは特別なことではなく、「日常の延長線上」にある
5 飼い主さんの心の準備
◆未来の不安を和らげるために
◆気持ちを「外に出す」ことで、心は整理される
◆何を書けばいいのか
◆手紙を書くこと自体が助けになる
◆手紙は、ペットロスのときにも支えになる
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