内容説明
叙情的表現はどのように叙事的表現と共存し発展していったのか。古事記や日本書紀の説話、万葉集の泣血哀慟歌・東歌・防人歌から表現世界の基層を探り、作品の構成意図に迫る。
目次
上代文学の基層表現
神語から天語歌へ
来目歌の考察
崇神記紀の謀反を告げる歌謡の機能と崇神天皇像
「月立ち」考―倭建命と美夜受比売の唱和歌謡について―
景行記の問題「長服」「長肥」から大御葬歌へ―倭建命への哀惜と畏怖―
宇遅能和紀郎子伝承の考察―第四二番歌謡・第五一番歌謡を中心に―
天之日矛伝承の考察
記紀の雄略天皇の狩猟記事について
泣血哀慟歌
東歌・防人歌にみる武蔵
結びにかえて―『古事記』その深遠なるもの―
著者等紹介
烏谷知子[カラスダニトモコ]
1959年12月富山県に生まれる。現在、昭和女子大学大学院文学研究科文学言語学専攻教授。昭和女子大学近代文化研究所所長。2017年5月第34回日本歌謡学会志田延義賞受賞。2017年11月博士(文学)(國學院大学)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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