成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書<br> ”災害”文学の可能性

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成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書
”災害”文学の可能性

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  • サイズ 46判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784867931356
  • NDC分類 904
  • Cコード C0090

出版社内容情報

作家の想像力とは?



自然災害、気候変動、環境汚染、戦争、ホロコースト、ジェノサイド、奴隷制度、原発事故、パンデミック――



時代や地域、文化や言語を超えて、作家の想像力は、〈時間〉と〈場〉に沈殿し隠れていた悲惨な記憶に形を与え、浮かび上がらせ、光を与える。

事実と虚構の間[あわい]を埋めようとする文学の想像力は、「真実が攻撃される」時代に、決してフェイクなどではない……



「言葉が揺らぐ時代にあって文学とは何であるか、〈災害〉を描く文学を通じて見えてくるものがあるのではないか。本書はそうした問題意識も有している。権力による大学やメディアへの検閲と統制、気候変動など科学データの消去、陰謀論の拡散、国立歴史博物館展示への介入、トランスジェンダーや奴隷制を描く文学を図書館から閉め出す禁書運動、歴史とその記憶の書き換え、真実や事実が攻撃に晒され権力者に都合のよい〈現実〉がつくられるというトランプ的ポスト・トゥルース政治のなかで、文学の言葉は事実を模索し、真実を見つめる思考を促す力をもちうるのではないか。」――本文より



【目次】

序章 文学は〈災害〉をどのように描くか(庄司宏子)

  第Ⅰ部 災害とその記憶の〈時間〉

第1章 以後の時間に残されること 戦後と震災後をつないで津島佑子『ヤマネコ・ドーム』を読む(木村朗子)

第2章 気候危機とともに生きるということ ダイアン・クック『静寂の荒野[ウィルダネス]』にみる平時感覚の再調整(結城正美)

第3章 「当事者性」に抗する文学 キャリル・フィリップスとトニ・ハリソンの作品を中心に(小林英里)

  第Ⅱ部 〈災害〉とその記憶の〈場〉

第4章 戦後処理とディアスポラに関する比較文学研究 旧「西プロイセン」の戦後文学(西成彦)

第5章 プランテーションから刑務所へ 奴隷制度の遺制を描く現代アメリカ小説――ウィリアム・フォークナー、ジェズミン・ウォード、コルソン・ホワイトヘッド(庄司宏子)

第6章 視覚芸術における表象の間文化性とドキュメンテーション アンデスの「先住民」アーティストの軌跡(細谷広美)

あとがき/図版出典一覧/索引(人名・事項・作品名)


【目次】

序章 文学は〈災害〉をどのように描くか(庄司宏子)



第Ⅰ部 災害とその記憶の〈時間〉 

第1章 以後の時間に残されること 戦後と震災後をつないで津島佑子『ヤマネコ・ドーム』を読む(木村朗子)

 はじめに

 一 戦後に起こっていたこと

 二 ルニット・ドームの問いかけ

 三 混血児の問題系

 四 混血児をめぐる社会

 五 オレンジ色の恐怖とはなにか

 おわりに



第2章 気候危機とともに生きるということ ダイアン・クック『静寂の荒野[ウィルダネス]』にみる平時感覚の再調整(結城正美)

 はじめに

 一 気候変動と文学

 二 生存の物語としての『静寂の荒野[ウィルダネス]』

 三 家族関係から類縁関係へ

 おわりに



第3章 「当事者性」に抗する文学 キャリル・フィリップスとトニ・ハリソンの作品を中心に(小林英里)

 はじめに

 一 開かれたトラウマ小説にむけて

 二 カルース理論の可能性と問題点

 三 キャリル・フィリップスの『より高い土地』と『血の性質』についての批評をめぐって

 四 多方向の記憶、パリンプセスト・メモリー、ポストメモリー

 五 トニ・ハリソンの『ヒロシマの影』

 六 「アウシュヴィッツ以降の詩」

 七 「一九四五年八月に寄せるソネッツ」

 八 『ヒロシマの影』

 おわりに



第Ⅱ部 〈災害〉とその記憶の〈場〉 

第4章 戦後処理とディアスポラに関する比較文学研究 旧「西プロイセン」の戦後文学(西成彦)

 はじめに

 一 グダンスク訪問

 二 軍事オタクの少年たち

 三 国の内と外、民族の内と外

 四 モドリン

 五 ポーランド騎兵隊

 六 前線と銃後

 七 アウシュヴィッツの後で

 八 シュトットホーフ収容所

 九 「ユダヤ人問題」

 一〇 「玉ねぎの皮をむく」

 一一 転校生

 一二 「西プロイセン」

 一三 第三帝国の終焉

 一四 ヒュレの挑戦

 一五 「脱神話」

 一六 パルチザンごっこ

 一七 青春群像

 一八 歴史の隙間

内容説明

自然災害、気候変動、環境汚染、戦争、ホロコースト、ジェノサイド、奴隷制度、原発事故、パンデミック―時代や地域、文化や言語を超えて、作家の想像力は、〈時間〉と〈場〉に沈殿し隠れていた悲惨な記憶に形を与え、浮かび上がらせ、光を与える。事実と虚構との間を埋めようとする文学の想像力は、「真実が攻撃される」時代に、決してフェイクなどではない…

目次

序章 文学は〈災害〉をどのように描くか(庄司宏子)
第1部 災害とその記憶の〈時間〉(以後の時間に残されること 戦後と震災後をつないで津島佑子『ヤマネコ・ドーム』を読む(木村朗子)
気候危機とともに生きるということ ダイアン・クック『静寂の荒野』にみる平時感覚の再調整(結城正美)
「当事者性」に抗する文学 キャリル・フィリップスとトニ・ハリソンの作品を中心に(小林英里))
第2部 〈災害〉とその記憶の〈場〉(戦後処理とディアスポラに関する比較文学研究 旧「西プロイセン」の戦後文学(西成彦)
プランテーションから刑務所へ 奴隷制度の遺制を描く現代アメリカ小説―ウィリアム・フォークナー、ジェズミン・ウォード、コルソン・ホワイトヘッド(庄司宏子)
視覚芸術における表象の間文化性とドキュメンテーション アンデスの「先住民」アーティストの軌跡(細谷広美))

著者等紹介

庄司宏子[ショウジヒロコ]
成蹊大学文学部英語英米文学科教授。専門は、アメリカ文学

木村朗子[キムラサエコ]
津田塾大学学芸学部多文化・国際協力学科教授

結城正美[ユウキマサミ]
青山学院大学文学部英米文学科教授。専門は、アメリカ文学、環境文学

小林英里[コバヤシエリ]
成蹊大学文学部英語英米文学科教授。専門は、英語圏文学

西成彦[ニシマサヒコ]
立命館大学名誉教授。専門は、ポーランド文学、比較文学

細谷広美[ホソヤヒロミ]
成蹊大学文学部国際文化学科教授。専門は、文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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