出版社内容情報
多彩な人たちとの思い出を綴った、とっておきの回想記!
日本とオーストラリアを中心に作家、劇作家として四十年以上にわたり活躍、『戦場のメリークリスマス』で助監督を務め、沖縄を舞台とした映画『星砂物語』を自ら監督するな
ど、幅広いその活動は多くの人を魅了している。本書は八十年の人生において、さまざまな場所で出逢った多彩な人たちとの思い出を綴った書き下ろしの回想記。
【主な登場人物】
井上ひさし/大島渚/デヴィッド・ボウイ/坂本龍一/別役実/大江健三郎/唐十郎/アンジェイ・ワイダ/ヴィトカツィ/ヨルク・シュマイサー/宮沢清六/チェスワフ・ミウォシュ/ハーマン・カーン/隈研吾 他
《人生という布は時空間に広がり、時が経つにつれてさらに広がっていく。その時空の布は、何百万、何千万ものイメージ、音、匂い、味、手触りによって縫い合わされている。しかし、それぞれの瞬間が次の瞬間へと移り変わるにつれて、人生の布に織り込まれたそれらの一針一針の縫い目は、膨張する宇宙の天体のように、互いに離れていく。その後、ひとつの縫い目と別の縫い目、そしてまた無数の別の縫い目を結びつけることができるのは記憶だけである。……この本は、過去のリアルな出来事で縫い合わされている。人生とはある大きさの布であり、その大きさは時間で測られる。しかし、人生という布の質感、つまり豊かさ、広さ、そして完全な意味でのデザインは、あなたが光の中にいる時間の長
さではなく、そこに一針一針織り込まれた縫い目によって決まるのである。》(本書「プロローグ」より)
【目次】
内容説明
井上ひさし、大島渚、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、別役実、大江健三郎、唐十郎、アンジェイ・ワイダ、ヴィトカツィ、ヨルク・シュマイサー、宮沢清六、チェスワフ・ミウォシュ…80年余の人生で出逢った多彩な人たちの回想録。
目次
記憶の縫い目 1(カリフォルニア、ロサンゼルス 一九五七年―マイ・ヒーロー;マサチューセッツ、ケンブリッジ 一九六四年―「ムーザ」;ラトビア、リガ 一九六四年―偶然の出会い ほか)
五感と時間のデザイン―「美の一針一針」(香を聞く―線香時計;香りで綴る「時の詩」;時の残響と時間のふくらみ ほか)
記憶の縫い目 2(大阪 一九七〇年三月―アンジェイ・ワイダ;ポーランド、クラクフ 一九六七年一月―先祖たち;ロサンゼルス 一九五七年五月―ユダヤ教の成人式バル・ミツバー ほか)
著者等紹介
パルバース,ロジャー[パルバース,ロジャー] [Pulvers,Roger]
アメリカ合衆国出身のオーストラリアの作家、翻訳家、劇作家、演出家、映画監督。東京工業大学名誉教授。ニューヨークでユダヤ人の家庭に生まれる。カリフォルニア大学ロサンゼルス校を卒業後、ハーバード大学大学院で学ぶ。1967年に初来日。京都に居を定め、京都産業大学でロシア語やポーランド語の講師を務めた。1972年にキャンベラのオーストラリア国立大学に赴任し、日本語や日本文学を講義。1983年製作の映画『戦場のメリークリスマス』で大島渚の助監督を務めた後、再び来日し、演劇活動を行う。2007年製作の映画『明日への遺言』において、監督・小泉堯史と共同で脚本を執筆。2008年、第18回宮沢賢治賞を受賞。2013年まで、東京工業大学教授、世界文明センター長。同年、「雨ニモマケズ」の翻訳で第19回野問文芸翻訳賞受賞。2015年、第9回井上靖賞を受賞。2017年製作の映画『STAR SAND―星砂物語』で初監督を務める。原作は自身の執筆による小説『星砂物語』。2018年、旭日中綬章受章。2019年、オーストラリア勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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