出版社内容情報
二つの国家大戦略(グランド・ストラテジー)の変遷からインテリジェンスの戦後史を描き出す、画期的研究!
■戦後日本の特異なインテリジェンス組織体制はいかに生じ、発展したか? 今後の姿は?
■『特務(スペシャル・デューティー)』、『日本インテリジェンス史』に続く重要研究刊行!
急速に情報収集能力を強化し「正常化」を目指し始めた日本のインテリジェンス。諸外国と比べ「未発達」と見なされてきたが、同時に経済・技術分野への注力といった独自の発展を遂げたものでもあった。
本書は、「吉田ドクトリン」と近年登場した「安倍ドクトリン」という二つの〈グランド・ストラテジー〉を取り上げ、そこに埋め込まれた規範が、戦後日本のインテリジェンスに及ぼした影響を、機密解除されたCIA資料や文献、広範なフィールドワークやインタビューをもとに、歴史的過程を仔細に検証しすることで明らかにする。
【目次】