“聖戦”という思想―近代日本の宿命

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“聖戦”という思想―近代日本の宿命

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784867931066
  • NDC分類 391.1
  • Cコード C0010

出版社内容情報

昭和100年、戦後80年。

ますます多極化、混迷する世界。

「新たな戦前」。



戦争に人びとを駆り出した〈思想〉から、今、平和に生き抜く知恵を探る。



冷静に、未来の日本の指針を考えるため、近衛文麿らの総力戦体制論、石原莞爾、大川周明らの超国家主義や京都学派「近代の超克」論など、先人たちの思考をもう一度、丁寧に読み直す。



「実は戦争を自己目的とするような聖戦論は存在しない。……各時代の聖戦論を丹念に紐解くことによって、そこから平和につながる新たな知恵の端緒を見出すことはできないであろうか。そうした願いから本書は書かれたものである。」(本書より)



【目次】

序章 聖戦論を問い直す

第一章 日清・日露戦争――「文明」の名の下での戦い

第二章 第一次大戦後の新たな正戦論――西洋近代への反発

第三章 「満州事変」――「総力戦体制」の構築に向けて

第四章 「支那事変」――「東洋平和」という名の戦争

第五章 「大東亜戦争」――「大東亜共栄圏」のめざしたもの

第六章 最後の聖戦論――京都学派と戦争

終章 「戦争責任」をどう考えるべきか

あとがき

注/索引


【目次】

序章 聖戦論を問い直す

第一章 日清・日露戦争――「文明」の名の下での戦い

 1 幕末の聖戦論 「尊王攘夷」

 2 日清戦争の聖戦論 「文明」対「野蛮」の戦い

 3 日露戦争の聖戦論 「自由」対「専制」の戦い

第二章 第一次大戦後の新たな正戦論――西洋近代への反発

 1 第一次大戦による変化

 2 近衛文麿のヴェルサイユ体制批判

 3 北一輝の社会主義革命

 4 大川周明の国家改造

第三章 「満州事変」――「総力戦体制」の構築に向けて

 1 石原莞爾の戦争観

 2 「満州事変」をどうみるか

 3 「総力戦体制」の始動

 4 「国家総動員」とデモクラシー

 5 ?山政道の「立憲的独裁」

 6 矢部貞治の「共同体的衆民政」

 7 西田・田辺による国家哲学の形成

第四章 「支那事変」――「東洋平和」という名の戦争

 1 三つの「近衛声明」

 2 ?山政道の対中政策論

 3 「総力戦体制」の確立

 4 「東亜協同体」論の簇出

 5 三木清の「協同主義」

 6 西田・田辺の国家哲学の深化

 7 日本主義の思想家たち

第五章 「大東亜戦争」――「大東亜共栄圏」のめざしたもの

 1 「新体制運動」のゆくえ

 2 「国体」論の再編

 3 西田・田辺の戦争観

 4 日米開戦

 5 「大東亜共栄圏」の理論化

 6 「大東亜共同宣言」の思想

第六章 最後の聖戦論――京都学派と戦争

 1 京都学派第二世代

 2 高坂正顕 「世界史的民族」としての日本

 3 高山岩男 多極的世界観

 4 鈴木成高 「新しき中世」

 5 西谷啓治 ニヒリズムの克服

 6 座談会『世界史的立場と日本』 「大東亜戦争」の意味

 7 戦争末期の西田・田辺

 8 終戦に向けて

終章 「戦争責任」をどう考えるべきか

あとがき



索引

内容説明

昭和100年、戦後80年。戦争に人びとを駆り出した〈思想〉から、今、平和に生き抜く知恵を探る。ますます多極化、混迷する世界。「新たな戦前」。冷静に、未来の日本の指針を考えるため、近衛文麿らの総力戦体制論、石原莞爾、大川周明らの超国家主義や京都学派「近代の超克」論など先人たちの思考をもう一度、丁寧に読み直す。

目次

序章 聖戦論を問い直す
第一章 日清・日露戦争 「文明」の名の下での戦い
第二章 第一次大戦後の新たな聖戦論 西洋近代への反発
第三章 「満州事変」 「総力戦体制」の構築に向けて
第四章 「支那事変」 「東洋平和」という名の戦争
第五章 「大東亜戦争」 「大東亜共栄圏」のめざしたもの
第六章 最後の聖戦論 京都学派と戦争
終章 「戦争責任」をどう考えるべきか

著者等紹介

田中久文[タナカキュウブン]
1952年生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業、同大学大学院博士課程修了。文学博士。現在、日本女子大学名誉教授。専攻は倫理学、日本思想史。著書に『九鬼周造』(ぺりかん社、後に講談社学術文庫、第1回中村元賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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山口透析鉄

19
これも市の図書館本です。東京新聞の書評記事を見て興味を持ち、探したら既に蔵書にあったのでリクエストして待ちました。主に「50年戦争」とも呼べそうな日清・日露戦争に始まり1945年の終戦/敗戦に至る中で日本に現れて来た聖戦論という虚妄(といって良いと思います)がなぜ出てきたのか、植民地支配やデモクラシーと戦争の率直な関係に着眼して様々な登場人物が出てきて、それぞれの主張を丁寧に解説している労作です。九鬼周造氏についての本も書かれている著者なので、哲学的な考察がメインでしょうか。国家総動員の由来と健康保険や↓2025/11/04

無重力蜜柑

9
微妙。幕末の尊王攘夷運動から京都学派の世界史的立場まで、近代日本を貫く〈聖戦〉思想の系譜を辿る……というコンセプトだが、焦点を絞り切れておらず散漫。確かに第一次世界大戦期までは戦争の道義性や正当化を中心に取り上げているが、昭和期以降は高度国防国家や東亜共同体、近代超克まわりの議論の列挙に尽きている印象。よく知られた思想家や軍人のよく知られた言説を延々と引用するスタイルで、独自性は薄い。この本に限らず、思想なき思想史は退屈だ。2025/09/28

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