呪文の言語学―ルーマニアの魔女に耳をすませて

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784867931042
  • NDC分類 147.1
  • Cコード C0080

出版社内容情報

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呪文もことばである。



ルーマニアには古い魔女文化がいまも残っているとされている――。東欧在住20年の言語学者が、魔女大国とも呼ばれるこの地の民間伝承や実体験をひもとき、“呪文の正体”に迫る。不思議でちょっと怖い呪文の世界をめぐる、まったく新しい言語学エッセイ。



◎附:「言語学者から魔女へのインタビュー」

◎カヴァー写真:スクリプカリウ落合安奈



〈ちちんぷいぷい〉、〈アブラカダブラ〉、〈ビビディ・バビディ・ブー〉……この世はさまざまな「呪文」で溢れている。(…)幼いころの私たちにとって身近なものであった呪文だけれども、そもそもあれは何だろうか。単なる語の羅列に過ぎないのだろうか。(…)本書では、(…)言語学者が「呪文という聖域」に片足を突っ込んで、先人たちの研究を足掛かりにさらに深いアプローチを試みる。――本書より



【目次】

まえがき

1 魔女

2 魔術

3 呪文

言語学者から魔女へのインタビュー 山田エリーザ

あとがき

注/参考文献/図版出典


【目次】

まえがき



1 魔女

100回ひゃっくりすると、ちぬの/あれから30年/ルーマニア留学/先生は魔女?/留学ないない/吸血鬼/トランシルバニアの呪われた森での儀式/魔女とキリスト教/魔女狩り/魔女の東西/キリスト教の東西/魔女大国ルーマニア/「魔女」と「魔女像」の落とし穴/キリスト教による魔術の禁止/ルーマニア正教会と魔女/魔術師の学校/ルーマニアの魔女



2 魔術

「魔術」の名称/「魔女」の名称/魔術の定義/ルーマニアの魔術/マナの魔術/雨乞いの儀式「パパルダ」/ルーマニア人の魔術におけるロマの役割/魔術の構成要素/魔術の構成要素①魔術の役者たち/魔術の構成要素②魔術行為者の性別/魔術の構成要素③詠唱条件



3 呪文

呪文の継承/魔術書と識字率/呪文の差異/呪文の「理解性」/「理解不能性」の心理/ルーマニアの意味のないことば/口調と復唱/沈黙という呪文/呪文の宛先/魔力発生源/神話的創造物/護符/呪文の効果/ことばと呪文/ことばによる類感魔術/呪文の類型分類/ことばと呪文の境目/呪文の最小単位/ぼくのかんがえたさいきょうのじゅもん



言語学者から魔女へのインタビュー 山田エリーザ

あとがき

注/参考文献/図版出典

内容説明

呪文もことばである。ルーマニアには古い魔女文化がいまも残っているとされている―。東欧在住20年の言語学者が、魔女大国とも呼ばれるこの地の民間伝承や実体験をひもとき、“呪文の正体”に迫る。不思議でちょっと怖い呪文の世界をめぐる、まったく新しい言語学エッセイ。

目次

1 魔女(100回ひゃっくりすると、ちぬの;あれから30年;ルーマニア留学 ほか)
2 魔術(「魔術」の名称;「魔女」の名称;魔術の定義 ほか)
3 呪文(呪文の継承;魔術書と識字率;呪文の差異 ほか)
言語学者から魔女へのインタビュー 山田エリーザ

著者等紹介

角悠介[スミユウスケ]
1983年東京生まれ。言語学博士。ルーマニア国立バベシュ・ボヨイ大学日本文化センター所長。神戸市外国語大学客員研究員。ルーマニア文化学院ルーマニア語講師。アテネ・フランセ講師(ラテン語)。東京外国語大学オープンアカデミー講師(ルーマニア語、ロマ語)。北マケドニア国立聖キリル・メトディウス大学講師(ロマニ語)。国際ロマ連盟(IRU)日本代表、言語文化専門員。日本エスペラント協会、NPO法人「地球ことば村・世界言語博物館」、日本ロマンス語学会会員。紘武館道場(東京都板橋区)門人・杖道六段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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蛙坂須美(アサカスミ)

2
良書。ルーマニアについてオレはなにも知らなかった、と思わされました。この内容が日本語で読めるのは貴重です。2025/08/11

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