激動の時代

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  • サイズ 46判/ページ数 332p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784867931035
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

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ラテンアメリカ文学ブームを先導した巨匠、最晩年の長篇



嘘が真実になり、ラテンアメリカを変えた─。

冷戦期グアテマラで展開される、権謀術数渦巻く国際政治の闇を複眼的に描いた傑作。



1954年、グアテマラ。CIAを通じて米国の支援を受けた軍事クーデターが起こり、貧困にあえぐ国民を救うべく10年にわたって農業改革を進めたハコボ・アルベンス政権が崩壊し、カルロス・カスティーリョ・アルマスを大統領とした独裁政権が樹立されたが、その背後では、「グアテマラが共産主義国になってソ連の海岸堡になる」という?の情報がメディアに流されていた――。現実は、?によってかくも歪んでしまうのか。米帝国支配の暴力性を言語化し、ありえたかもしれない歴史を描く、ノーベル賞作家が今日の世界に遺した傑作長篇。


【目次】

内容説明

1954年、グアテマラ。CIAを通じて米国の支援を受けた軍事クーデターが起こり、貧困にあえぐ国民を救うべく10年にわたって農業改革を進めたハコボ・アルベンス政権が崩壊し、カルロス・カスティーリョ・アルマスを大統領とした独裁政権が樹立されたが、その背後では、「グアテマラが共産主義国になってソ連の海岸堡になる」という嘘の情報がメディアに流されていた―。現実は、嘘によってかくも歪んでしまうのか。米帝国支配の暴力性を言語化し、ありえたかもしれない歴史を描く、ノーベル賞作家が今日の世界に遺した傑作長篇。

著者等紹介

バルガス=リョサ,マリオ[バルガス=リョサ,マリオ] [Vargas Llosa,Mario]
1936年ペルー生まれ。1959年に短篇集『ボスたち』でデビュー。1963年に初の長篇『都会と犬ども』でビブリオテカ・ブレーベ賞を受賞。2010年にノーベル文学賞を受賞。2025年4月13日逝去

久野量一[クノリョウイチ]
1967年生まれ。東京外国語大学教授。専門はラテンアメリカ、カリブ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

134
4年ぶりに故(2025年4月死去)マリオ・バルガス=リョサの新作(遺作の1つ前の作品)を読みました。舞台は、中米(北南米は訪れたことがあります)グアテマラ、権謀術数渦巻く国際政治の闇を複眼的に描いた作品です。昔は、スペイン、今はUSA、常に中南米の国々は搾取し続けられています。南米が反米なのは、解る気がします。ゴージャスなミス・グアテマラに逢ってみたい。 https://www.sakuhinsha.com/oversea/31035.html2025/10/08

ヘラジカ

39
大国の意志に翻弄され大きく波打つ歴史の流れと、そこで躍動し無残にも散っていく駒のように卑小な人間たちの激甚なるドラマ。傑物たちの最期には唖然とした。人間とはなんて儚い存在だろう。マリオ・バルガス=リョサの偉大なる傑作群と比較すると「良い小説」という域を出ないように思うが、それでもかの巨匠の魂・精髄は確かに感じられる。尚且つ過去の大作ほどの濃度はないので、解説で書かれていた通り、この作家に全く触れたことのない人が”入門”として手に取るには最適かもしれない。2025/08/06

セロリ

29
グアテマラの歴史的事実を元にした小説。ユナイテッド・フルーツ社のサム・ザムライが、広告の父エドワード・L・バーネイズを使って、自社のイメージアップを図る。まんまと乗せられた米国のメディアは、民主化に踏み出したグアテマラのことをソ連の手先になると『反共』を煽り、一斉に間違った情報を流し始める。広告は、今はSNSに取って替わられたが、プロパガンダとして使われ結果を出したというわけだ。米国の近くの国がその支配から逃れることは難しく、『反共』はまるで宗教のようで、米国に利する独裁者を作り出す。読み応えある作品。2025/10/23

sabosashi

23
 中米は、もしくはグアテマラは米国の力に屈すことで歴史が成り立っている。たとえばバナナ。かの悪名高きユナイテッド・フルーツがグアテマラの国土を蹂躙。税金なんて払ったためしがない。おなじく大土地所有こそがグアテマラのような国の貧困を形作っている。50年代に軍人出身の大統領が農地改革を唱える。しかし国内外で抵抗あり、とりわけアカ呼ばわりし、米国はムキになる。キューバのときと同様。以来、グアテマラでの政争が火花をちらす。米国は陰に陽に、干渉。さてはドミニカのトルヒージョスまで口を突っ込む。すさまじい争い。2025/09/17

刳森伸一

5
ドミニカ共和国の独裁者トゥルヒーリョを描いた『チボの狂宴』のスピンオフのような作品で、『チボの狂宴』の登場人物も再登場しているが、こちらはグアテマラの権力者たちを中心に描いている。本書の権力者たちは、圧倒的なトゥルヒーリョと違い、アメリカの策謀に翻弄されていることが強調されていて、その辺りが従来の独裁者文学とは異なると思う。とはいえ、そのことが、描かれている期間の長いことと相まって、内容を少し散漫なものにしてしまった気がする。それでもリョサの筆力にかかれば、「読み始めたら止まらない小説」となるのだけど。2025/10/20

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