出版社内容情報
存在と無は同じものである。
カントの超越論的論理学と対決し、神のロゴス(論理)に対して理性の言葉で構築した壮大な真理の体系。限定否定の弁証法、存在と無と生成のトリアーデ、形而上学的無限と数学的無限など、現代語訳が身近にするヘーゲル哲学の神髄。決定版・全三巻。
純粋存在と純粋無は同じものである。真理であるものは、存在でも無でもなく、存在が無に、無が存在に――移行するのではなく――移行してしまっているということである。だがまた、真理は、それらが区別されていないということではなく、それらは同じものではなく、それらはまったく区別されているが、だがまた分離されておらず、分離できもせず、各々が直ちに各々の反対のうちに消滅するということである。従って、それらの真理は、一方が他方のうちに直ちに消滅するというこの運動であり、生成である。(本文より)
内容説明
存在と無は同じものである。カントの超越論的論理学と対決し、神のロゴス(論理)に対して理性の言葉で構築した壮大な真理の体系。限定否定の弁証法、存在と無と生成のトリアーデ、形而上学的無限と数学的無限など、現代語訳が身近にするヘーゲル哲学の神髄。決定版・全三巻。
目次
第一部 規定性(質)(存在;定在;対自存在〔自己に対してあること〕)
第二部 大きさ(量)(量;定量;量的関係〔比〕)
第三部 質量(比率的な量;実在的質量;本質の生成)
著者等紹介
山口祐弘[ヤマグチマサヒロ]
1944年、東京生まれ。1968年、東京大学文学部哲学科卒業。1976年、東京大学大学院人文科学研究科哲学専門課程博士課程単位取得満期退学。1986年、ブラウンシュヴァイク大学客員研究員。1989年、東京理科大学在外研究員。Ph.D.現在:東京理科大学理学部教養学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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