出版社内容情報
日本に四年滞在した東洋美術史の碩学が、〈民藝〉のすべてを工芸分野ごとに詳説。
民藝の精神から説き起こし、陶器、籠、漆器、玩具、織物、絵画、農家の建物、そして1950年代の民藝運動の隆盛にいたるまで。
日本の民藝の歴史を知るための最良の一冊。図版100点超収録。
附:鞍田崇「解説 いまなぜ民藝か」
本書は、日本の主要な民藝のあらゆる側面、特にその現状を知るための、よき入口を示してくれる。その内容は、民藝とは何かという初歩的な考察から、現在、日本で盛んになっている民藝運動についての説明まで、多岐にわたっている。読みやすく、よくまとまっているので、いつも手近に置いてすぐに参照できるし、図版の豊富さも多くの読者の興味を引くことであろう。著者はすでに東洋の芸術を扱った著作をいくつも発表しており、本書で取りあげるテーマを論じる資質を十分に備えている。――柳宗悦(「序文」より)
内容説明
日本に四年滞在した東洋美術史の碩学が、“民藝”のすべてを工芸分野ごとに詳説。民藝の精神から説き起こし、陶器、籠、漆器、玩具、織物、絵画、農家の建物、そして1950年代の民藝運動の隆盛にいたるまで。日本の民藝の歴史を知るための最良の一冊。図版100点超収録。附:鞍田崇「解説 いまなぜ民藝か」
目次
第1章 日本の民藝の精神
第2章 陶器
第3章 籠と関連製品
第4章 漆器、木器、金属器
第5章 玩具
第6章 織物
第7章 絵画と彫刻
第8章 農家の建物
第9章 現代の民藝運動
著者等紹介
ムンスターバーグ,ヒューゴー[ムンスターバーグ,ヒューゴー] [M¨unsterberg,Hugo]
1916‐95。東洋美術史家。ベルリンに生まれ、19歳でアメリカに移住。ハーバード大学で東洋美術を専攻し、著名な美術史家ラングドン・ウォーナー教授に学ぶ。ミシガン州立大学やウェルズリー大学で教えたのち、1952年に来日。国際基督教大学で4年にわたり教鞭をとるかたわら、湯浅八郎や柳宗悦との出会いを通して民藝を深く知るようになる。帰国後はニューヨーク州立大学ニューパルツ校に美術史科を設立して20年間勤務。日本と中国を中心としたアジア美術などに関する著作が多数ある
柳宗悦[ヤナギムネヨシ]
1889‐1961。美術評論家、宗教哲学者。学習院高等科在学中に志賀直哉、武者小路実篤らと雑誌「白樺」を創刊。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、1925年に民衆的工芸品の美を称揚するため「民藝」の新語を作って民藝運動を本格的に始動させた
田栗美奈子[タグリミナコ]
翻訳家。お茶の水女子大学英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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