ウクライナの小さな町―ガリツィア地方とあるユダヤ人一家の歴史

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ウクライナの小さな町―ガリツィア地方とあるユダヤ人一家の歴史

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784867930250
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0022

出版社内容情報

国と国、歴史と歴史のはざまで──。

ウクライナ辺境の町の歴史と、あるユダヤ人一家の歴史が交錯する。



ハプスブルク家の支配、ロシア革命、反ユダヤ主義、ホロコースト、独ソ戦、ロシア・ウクライナ戦争……過去から現代に至るまで、東欧の複雑な歴史を複雑なまま理解するためにまさに今求められる、再発見と洞察に満ちた歴史書にして家族の年代記。



 現在の西ウクライナにまたがるガリツィア地方は、歴史的に、オーストリア、ポーランド、ドイツ、ソ連とさまざまな国に支配され、翻弄されてきた。

 本書の舞台は、ガリツィア地方の小さな町クラコーヴィエツ。著者はイギリスの著名な歴史家で、彼の先祖はこの町出身のユダヤ人である。歴史家として客観的かつ生き生きとこの町がたどった歴史を語る一方で、この町と深い縁のある自分の祖先を悼むように、家族がたどった苦難の歴史を追いかけてゆく。ユダヤ人差別はありながらも多民族が共存したハプスブルク時代、国と国のはざまで幾多もの戦争に蹂躙された混乱期、ウクライナとポーランド両者のナショナリズムに引き裂かれた近代、ナチスとソ連による恐怖支配、そして現代へ--。

 ガリツィア地方という、国と国のはざま。そしてユダヤ人という、民族と民族のはざま。--二つの「はざま」の視点から、ガリツィア地方、ウクライナ、そして東欧の人びとがくぐり抜けた歴史が照らし出される。

内容説明

現在の西ウクライナにまたがるガリツィア地方は、歴史的に、オーストリア、ポーランド、ドイツ、ソ連とさまざまな国に支配され、翻弄されてきた。本書の舞台は、ガリツィア地方の小さな町クラコーヴィエツ。著者はイギリスの著名な歴史家で、彼の先祖はこの町出身のユダヤ人である。歴史家として客観的かつ生き生きとこの町がたどった歴史を語る一方で、この町と深い縁のある自分の祖先を悼むように、家族がたどった苦難の歴史を追いかけてゆく。ユダヤ人差別はありながらも多民族が共存したハプスブルク時代、国と国のはざまで幾多の戦争に蹂躙された混乱期、ウクライナとポーランド両者のナショナリズムに引き裂かれた近代、ナチスとソ連による恐怖支配、そして現代へ―。ガリツィア地方という、国と国のはざま。そしてユダヤ人という、民族と民族のはざま。―二つの「はざま」の視点から、ガリツィア地方、ウクライナ、そして東欧の人びとがくぐり抜けた歴史が照らし出される。

目次

逮捕
三匹の魚
「このうえなく華やかなりし時代」
シュテットルの勃興
皇帝のクラコーヴィエツ
燃えるシュテットル
クラコーヴィエツからベルリンへ
ベルリンからクラコーヴィエツへ
三つの体制のもとで
「おまえは心配しなくていい。おまえはおれのユダヤ人だ」
「小さな町です―聞いたこともないと思います」
一匹になった魚
クラコーヴィエツに帰る

著者等紹介

ワッサースタイン,バーナード[ワッサースタイン,バーナード] [Wasserstein,Bernard]
歴史学者。1948年ロンドンに生まれ、現在はアムステルダムに在住。1974年にD.Phil.(近現代史)、2001年にD.Litt.をそれぞれオックスフォード大学で取得。同大学での教職等を経て、現職はシカゴ大学歴史学部名誉教授、英国学士院特派員。近現代ヨーロッパのユダヤ人史を中心的な研究テーマとし、現在までに13冊の著書がある(本書が初の邦訳)。『トレビッチ=リンカーンの秘密の生活(The Secret Lives of Trebitsch Lincoln)』(1988)で英国推理作家協会のゴールド・ダガー賞(ノンフィクション部門)受賞

工藤順[クドウナオ]
1992年生まれ。翻訳労働者。訳書に、アンドレイ・プラトーノフ『チェヴェングール』(石井優貴との共訳、作品社、2022、第9回日本翻訳大賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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どんぐり

89
歴史の専門家が自分の家系から東ヨーロッパの小さな町クラコーヴィツエに暮らしたユダヤ人の足跡をたどる物語。現在ウクライナ国内にあるこの町は、ガリッツィア地方といわれ、19世紀までユダヤ人はハプスブルグ帝国の傘下で守られていた。第一次世界大戦の終結に伴い帝国は崩壊し、新生ポーランド共和国に組み入れられた。反ユダヤ主義がこの地方には脈々と流れており、第二次世界大戦ではポーランド、ドイツ、ソ連と、目まぐるしく境界線が変えられた。東欧ユダヤ人で未来を読んで行動できた者は、ナチスが崩壊するまで、誰もいなかった。→2024/10/20

岡本正行

79
図書館のホームページで見かけた、いまロシアに攻め込まれて抗戦しているウクライナの話、小説やガイドブックじゃなくて、民族の歴史、それもユダヤ人という、故郷から追放されて世界に流れ着いた民族、旧約聖書を実践し、ゆえに優秀で頑固、この本でも様々な分野で優越的地位に立つ。それゆえ、どこでも嫌われた。この町で三匹の魚、ウクライナ人、ポーランド人そしてユダヤ人、ナチスの殺戮で、いまはウクライナ人だけ。それも、いまはロシア人でずっと昔から闘っている。他所の国は、ウクライナやユダヤ人に限らず、皆殺しの歴史なのだ。2024/08/27

サトシ@朝練ファイト

24
野村真理著「ガリツィアのユダヤ人」と合わせて読むとより理解しやすいと思うが、辛い歴史だな。2024/08/15

のりまき

22
ガリツィア地方のクラコーヴィエツという町のユダヤ人一家の歴史を歴史家がつらつらと書いたもの。だから面白くはないのです。ただ、ウクライナ、ポーランド、ドイツ、ロシアと複雑に絡み合い、その中で翻弄されるユダヤ人の苦しみを知り、目線がかわれば虐殺者は英雄になることや、戦争に正義などないなどと改めて思うのです。2024/12/01

Arte

2
流行りの自分自身に関係のあることをとことん調べる系歴史書。まずは、著者の祖父が住んでいたガリツィア地方の人口2000人位の町の歴史について語られる。古くからポーランド系とウクライナ系とユダヤ系が混在して住んでいたが、19世紀前半にはユダヤ人が多数となり、19世紀半ばでも平均寿命30才を切っていた病院もない町クラコーヴィエツ(ハプルスブルグ家が支配していたが、ガリツィアはとにかく貧しい地方、という認識らしい)。2024/09/13

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