出版社内容情報
あえて問おう、「神」とは何か。
私たちにとって神とは?
神にとって人間とは?
読者は、本書を読み進め、概念枠組を再構築する作業過程の中で、新たに現前した「啓示唯一神教神学」を通して、従来の世界認識そのものを新たに超え出ていくことになる。
イスラームを超えたイスラームの真義を開示する、一神教の入門書。著者渾身の主著。
内容説明
あえて問おう、「神」とは何か。私たちにとって神とは?神にとって人間とは?読者は、本書を読み進め、概念枠組を再構築する作業過程の中で、新たに現前した「啓示唯一神教神学」を通して、従来の世界認識そのものを新たに超え出ていくことになる。イスラームを超えたイスラームの真義を開示する、一神教の入門書。著者渾身の主著。
目次
序章
第1章 言葉
第2章 人間
第3章 宇宙
第4章 神
結語
著者等紹介
中田考[ナカタコウ]
1960年生まれ。1984年、東京大学文学部卒業。1986年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1992年、カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了(博士号取得)。1992年、在サウディアラビア日本国大使館専門調査員。1995年、山口大学教育学部助教授。2003年、同志社大学神学部教授。現在イブン・ハルドゥーン大学(トルコ)客員教授。クルアーン釈義免状取得、ハナフィー派法学修学免状取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーしぇ
2
神論、という表題から、難解な神学的議論を思い浮かべながら手を出しましたが、神託(聖典)はどうしたところで人間が理解できる「言語」に落とし込まないといけない必然性から、まずは言葉、人間、宇宙とはなんぞやと、その言葉自体の再確認から入るので、体系的な神学を勉強したことがない自分にもうってつけ。現代一神教神学「序説」の副題に偽りなし。最後に神の章では、どの時代にも通じる、人間が人間を支配し、統治することの不完全性のようなものをあらためて感じた。多神と一神の違いもかなり明確にわかった(ような気がする)。2024/05/05
くり坊
1
著者の主著である『イスラームの論理』(筑摩書房、2016年)に、読み進めようと思います。2024/05/26
-
- 和書
- 風とあるく