感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
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画期的な内容だ。黒澤明に関する書籍は数多あるが、映画ポスターに特化した本は『旅する黒澤明』くらいしかなかった(その『旅する黒澤明』も海外のポスター限定だった)。映画公開前後に貼られ、それを過ぎると街中から消えてしまうポスターはいわば一過性のものであり、そもそもポスター本を企画はできても実現することが不可能だったというのが実情なのだろう。今回可能となったのは、井上由一の熱意とそれに応えた内外のコレクター達の存在が大きい(本書掲載のポスターの中にはスパイク・リー所蔵のものもある)。(つづく)2025/09/03