内容説明
朝のコーヒーを飲みながら詩を読むこと。晩ごはんの後で人形に服を縫うこと。わたしの幸せは簡単に得られるものだ。それを取りに行くのを忘れさえしなければ―。ニットデザイナー三國万里子が人形を慈しみながら編んだちいさな服と、ことば。手作りの洋服とヴィンテージ家具に囲まれて暮らす人形たちの写真+物語、エッセイ4本収録。
目次
春
夏
秋
冬
著者等紹介
三國万里子[ミクニマリコ]
1971年新潟県生まれ。「気仙沼ニッティング」「Miknits」「marikomikuni」デザイナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kayo
17
生粋の手仕事人の三國さんを感じることができる本書。内容はほぼ三國さんのコレクションのドールの写真集で、文章は少なめですが相変わらず文章が上手い。大人の気高いおままごととでも言いましょうか、楽しそうに布を厳選してお洋服を作ったり、小道具を集めたり、お世話をされている様子が微笑ましいです。ドールの紹介文がまたウィットに富んでいましてくすりと笑えます。愛が溢れています。三國さんのドールの中で、ドイツのベルリン出身のキュルリとしたお目目のハナちゃん10歳が私は好きです。善福寺の小学校に通ってるそうです。可愛い。2025/12/23
ズー
17
きゃーーーー!!!!!めちゃくちゃいいっ❤️大人の絵本とでも言おうか。終始キュンキュン。三國さんの惜しみない人形への愛。ヨーロッパのビスク人形なんて素敵なんだろう。ドイツ生まれとは意外だった。私も欲しい…。それにしても三國さんのセンスすごすぎ。なんでこんなオシャレで斬新な服が思いつくんだ。そしてストーリーも面白く、なぜヨーロッパのお人形さんたちにこれが似合うんだ?と不思議な日本的な服とかもあったり。美しさに惜しみなく妥協のない生活から生まれてきているんだな。これ2冊目もありますねきっと。楽しみにしてます。2025/01/21
hydrangea
3
人形遊びをしている女の子を見るのは楽しい。別次元の世界に没入して、イマジネーションが渦巻き、物語が果てなく続く。本書のようにそれが大人の女性であっても同じだ。大人になると財力と技術がるので、表現の完成度が高い。がその一方、見えないものが見える子供の妄想の力は弱まってしまうなぁとも思う。2025/10/27
マホタ
1
スルーできない魅力たっぷりのアンティークドールの本。人形は楽しすぎて時間があっという間に経つ。大人の演技(ご本人の言葉)をしなくて良い頃からの趣味としては最高だと思う。私も早くその世界に行きたい、私は小さな布人形を再度作りたい。たまりにたまった副資材を使う日が来るだろうか?そんなことを思いながら、うっとりとページをめくった。しかしこのアンティークドールの世界。。。これはお金がかかりそう。。。2025/08/24
のり
1
★★★2025/01/14




