デカルト再考―”われ”と”自然”のゆくえ

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デカルト再考―”われ”と”自然”のゆくえ

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784867840146
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C0010

出版社内容情報

二元論にはおさまらない、デカルト思想の豊かな構想

徹底した懐疑によって〈われ〉を確立したデカルト哲学の背景には、自然学の探究があった。デカルトの受容と批判を通して思想を形成したスピノザやライプニッツら後続の哲学者たちを概観し、自然支配にかかわる二元論を軸に精神分析や文化人類学、そして日本やイスラーム思想との比較をとおして〈われ〉と〈自然〉のゆくえを探る。デカルト思想をあらためて考えるための必読書。

《近年デカルトの評判はよくない。傲慢な西洋近代の自我(エゴ)を確立し、人間と自然が区別され、自然世界を機械論的な科学によって征服し支配するものとした。(…)「考える私(われ)」を基礎におき、数学的方法による合理的な学問をもとに世界を説明しようとしたデカルトであったが、すでに同時代から多くの批判にさらされていた。現代においても、その見直しや検討がさまざまな領域から発せられている。そうした批判や再検討を見わたしながら、本書ではデカルト哲学を考える視野を広げ、問題の所在を見ていきたいと思う。》(本文より)


【目次】

はじめに

第一部 デカルトの近代

第1章 デカルトの哲学
1 新しい学問の構想
若きデカルトの歩み/数学的方法の形成/普遍数学の構想/生き方の三つのモラル
2 考える〈私(われ)〉と物心二元論
デカルトの懐疑/私は考える、ゆえに私はある/物心二元論の確立/神の存在証明
3 物質=自然について
動物機械論/自然の研究/哲学とは何か
4 ベイコン―自然の支配
知は力なり/学問の分類/デカルトとの共通点と差異
5 デカルトの晩年
晩年の生活/情念―精神の受動/情念とストア派

第2章 デカルトの受容と批判―近代はじめの哲学者たち
1 パスカル
科学研究/〈私〉とは何か
2 スピノザ
神すなわち自然/精神と身体/感情の定義/個体間の協働/宗教と共同社会/儀礼の役割
3 ライプニッツ
内在的な〈力〉/モナド論/様々なものが〈私〉によって考えられている/「いつでも、どこでも、すべてはこことまったく同じように」/襞―無限にいたる折り目/最善世界の選択/普遍記号法の構想
4 ヴィーコ
知と思考の有限/〈真らしく見えるもの〉/太古の知恵/言語と学問の起源へ/〈最初の人間たち〉へのまなざし/本居宣長―言語のさま/日本における〈私〉と〈自然〉

第3章 デカルトと日本の近代思想
1  西田幾多郎
デカルトへの真寧な批判/身体なき抽象的自己/「我々の精神の特長」
2  和辻哲郎
ひと、間柄
3  三木清
未完のデカルト論
4  近代的自己と鬱
西田の憂鬱/近代化と〈自己〉の苦痛/夏目漱石と森鴎外
5  自然、生命、風土
日本的な〈自然〉/空間性へのまなざし―和辻哲郎『風土』/自然の解釈

第二部 再考のパースペクティヴ

第4章 デカルト哲学の射程     
1  デカルトの自然論
気象と風土/宇宙論/地球論
2  デカルトの懐疑
いっそう確実で有益な認識を引き出す/懐疑からの帰結
3  人文学の素養―文学、修辞学(レトリック)
気高い精神の思考
4  〈私〉における〈自然〉―心身の結合
感覚の復権―『省察』/原初的な概念/心身と日常の生―『情念論』

第5章 デカルトと現代思想―二元論のゆくえ
1  意識、無意識、精神医学
デカルトが見た夢/フロイトからニーチェへ/微小表象と無意識/ピエール・ジャネの無意識/ラカン―デカルトの主体・スピノザの欲望
2  心と脳
心と身体、心と機械/デカルトの回帰/ニューロン人間/ダマシオ―理性・情動・脳/デカルトの誤り?
3  自然と文明
人間による自然支配―『啓蒙の弁証法』/アニミズムによる二元論批判/自然支配とアニミズム/レヴィ=ストロースのデカルト批判/
〈旅立ち〉の思想/未開と文明

内容説明

徹底した懐疑によって〈われ〉を確立したデカルト哲学の背景には、自然学の探究があった。デカルトの受容と批判を通して思想を形成したスピノザやライプニッツら後続の哲学者たちを概観し、自然支配にかかわる二元論を軸に精神分析や文化人類学、そして日本やイスラーム思想との比較をとおして〈われ〉と〈自然〉のゆくえを探る。デカルト思想をあらためて考えるための必読書。二元論にはおさまらない、デカルト思想の豊かな構想。

目次

第一部 デカルトの近代(デカルトの哲学;デカルトの受容と批判―近代はじめの哲学者たち;デカルトと日本の近代思想)
第二部 再考のパースペクティヴ(デカルト哲学の射程;デカルトと現代思想―二元論のゆくえ;〈われ〉のゆくえ―知と文化の移動)

著者等紹介

谷川多佳子[タニガワタカコ]
1948年、東京都生まれ。パリ第一大学博士課程修了(哲学博士)。専攻は近世哲学。筑波大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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