他なる映画と〈2〉

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784867840078
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

出版社内容情報

『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』、そして『悪は存在しない』へ。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの世界三大映画祭を制覇し、米国アカデミー賞国際長編映画賞にも輝いた、世界が注目する映画監督・濱口竜介による映画論を、全2冊に集成。2巻目は「映画批評」篇として、映画をつくりながら折々に発表してきた作品レビューや映画をめぐる論考・エッセーにくわえ、日本語未発表原稿や書き下ろし2篇(7万字に及ぶブレッソン『シネマトグラフ覚書』論ほか)も収録。


私の映画との関わり方、というのは何かと言うと、それはもちろんまず撮る人――この場合は監督として――ということです。そして、もう一つは、もしかしたらそれ以上に映画を見る人、ただの映画好き、一ファンとして、ということですね。映画好きが昂じてそれが職業になるところまで来たので、一応は人並み以上に好きなのだろう、とは思っています。ただ、そんな風に人並み以上に好きであるにもかかわらず、映画というのはどこか、徹頭徹尾私にとって「他・なるもの」であるようだ、というのがほとんど二十年近く映画と関わってきて、私が強く持っている感覚なんです。――「映画の、ショットについて」(『他なる映画と 1』収録)より

自分が文章を書くことでしようとしていたこと、それは、その作品なり作家なりの生産原理を?むことだった。文章によって、その原理の核心を鷲?みにすること。せめて尻尾だけでも?んで離さないこと。――本書「あとがき」より

内容説明

『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』そして『悪は存在しない』の映画監督が、論じ尽くす―。映画批評集成!

目次

1(あるかなきか―相米慎二の問い;映画におけるISAウィルス問題に関する研究報告;ロメールと「死」にまつわる7章)
2(『東京物語』の原節子;アンパン―『麦秋』の杉村春子;理想的な映像―『海とお月さまたち』の漁師さん)
3(永遠のダンス、引力と斥力の間で―エリック・ロメール『我が至上の愛 アストレとセラドン』;「結婚」というフィクション―ジョナサン・デミ『レイチェルの結婚』 ほか)
4(手紙についての手紙;彼方への手紙―瀬田なつき『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』公開に寄せて ほか)
5(ある覚書についての覚書―ロベール・ブレッソンの方法)

著者等紹介

濱口竜介[ハマグチリュウスケ]
1978年生まれ。映画監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

酩酊石打刑

5
1「映画講座集成」よりも、こちらのほうがとっつきやすかった。帯に記されている「批評修正」という表記には多少のためらいを感じると、あとがきで触れられている。控えめに「よいと思っている」ことを語っているとも。しかしながら、やはり映画に対する偏愛ぶりや、製作者としての独自の視点は瞠目すべきものがある。小津の『麦秋』での杉村春子のせりふ「アンパン」をめぐっての論評は笑ってしまうくらいだ。映画の台詞を単に意味論的に捉えるのではなく、シネマトグラフとして限定された映像の枠でとらえること、映画の楽しみを広げてくれた。2024/08/20

takao

2
ふむ2024/12/04

囚人13号

0
名高い相米慎二論は読み進めるうちに細田守との共通項が浮き彫りになってきて、顔の記号化も意図は全く異なるのにエモーションの形態とかシナジー感じるし(昔から膾炙しているようだが)、全く意識してなかった二つの固有名詞を接続する回路を発見したような感動が味わえる。しかし終盤のブレッソン論、あれは悪い意味で質量に対して内容が合っていないと思う。鍵括弧の多用と蓮實的ディテール批評も甚だ微妙…。

すすむすすみ

0
レベル感は絶対的に違うけれど同じ映画を撮っていた人間として最後のブレッソンの覚書についての論考が特に面白かった。同じ映画を撮る人間としてブレッソンも濱口も同じ悩みを持っていたんだと思うとあの時の自分が救われるような思いになる。 こんなに映像について言語化できるのもすごいと思うし言語化できるからあんなにいい映画を撮れるのかなとも思った。 なんでもそうだけど準備って大事。2025/02/08

okimam1

0
意味のある言葉がソーセージのように連なってミチミチとなっているのは、サービス精神の表れでもあるし、根本的な自信のなさの現れでもあるんだろうと思う、観たことあるはずの映画の観たことあるはずのシーンの解説を読んで悔しいなあと思った。これだけ観切って、20年間映画を撮り続けて素晴らしい作品が生まれるのだとしたら、それはとても嬉しいこと!2024/12/30

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