出版社内容情報
『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』、そして『悪は存在しない』へ。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの世界三大映画祭を制覇し、米国アカデミー賞国際長編映画賞にも輝いた、世界が注目する映画監督・濱口竜介による映画論を、全2冊に集成。1巻目の「映画講座」篇には、仙台・神戸・鎌倉・ソウルなどで開かれたレクチャーをまとめる(すべて初活字化)。映画史上の傑作・名作はいかに撮られてきたのか、その作劇と演出と演技へと迫る映画講座、ここに開講。
私の映画との関わり方、というのは何かと言うと、それはもちろんまず撮る人――この場合は監督として――ということです。そして、もう一つは、もしかしたらそれ以上に映画を見る人、ただの映画好き、一ファンとして、ということですね。映画好きが昂じてそれが職業になるところまで来たので、一応は人並み以上に好きなのだろう、とは思っています。ただ、そんな風に人並み以上に好きであるにもかかわらず、映画というのはどこか、徹頭徹尾私にとって「他・なるもの」であるようだ、というのがほとんど二十年近く映画と関わってきて、私が強く持っている感覚なんです。――本書「映画の、ショットについて」より
「映画をこれまでほとんど見ていない」ような人でも理解できて、しかもその人をできるだけ自分の感じている「映画の面白さ」の深みへと連れて行けるように、という思いで構想した。――本書「まえがき」より
内容説明
『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』そして『悪は存在しない』の映画監督が、語り尽くす―。映画講座集成!
目次
1(他なる映画と第一回 映画の、ショットについて;他なる映画と第二回 映画の、からだについて;他なる映画と第三回 映画の、演技と演出について)
2(偶然と想像;偶然を捉えること)
3(改心を撮る―エリック・ロメールからフリッツ・ラングへ;復讐を描く―黒沢清からフリッツ・ラングへ;運命をつくる―フリッツ・ラングからエドワード・ヤンとクリント・イーストウッドへ)
4(複数の複数性―侯孝賢『悲情城市』;同期・連動・反復―小津安二郎『東京物語』)
著者等紹介
濱口竜介[ハマグチリュウスケ]
1978年生まれ。映画監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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しゅん
酩酊石打刑
gu
takao