出版社内容情報
1930年代の上海、迫り来る戦乱を前に、きらめく光と喧噪、目くるめく色彩に満ちた十里洋場の金字塔は、その基層にダンスホールのリズムに泡影のごとく消えいく人々を包摂して鳴り響き、天に向けて怒りと苦悶の叫びを上げていた。30年代上海の空に彗星のごとく輝いた海派文学の旗手、穆時英の代表作五編を収録する。
金のある奴らには一元なんて端金だが、俺たちは命と引き換えだ。死ぬほど走らなくてはならない。暑い暑い熱毒の日に、客は「遅いぞ、もっと速く走れ」と怒鳴る。アスファルトの道は全部溶けて、踏み出す足の一歩一歩が、まるで煮えたぎる油を踏んでいるみたいで、心と体をしきりに痛めつける。(「上海の獅子」より)
【目次】
上海のフォックストロット
玲
空閑少佐
ライラック
上海の獅子
大柏樹 柏葉海人
穆時英と上海 柏葉海人
収録作品について
内容説明
1930年代の上海、迫り来る戦乱を前に、きらめく光と喧噪、目くるめく色彩に満ちた十里洋場の金字塔は、その基層にダンスホールのリズムに泡影のごとく消えいく人々を包摂して鳴り響き、天に向けて怒りと苦悶の叫びを上げていた。30年代、上海の空に彗星のごとく輝いた海派文学の旗手、穆時英の代表作五編を収録する。
著者等紹介
柏葉海人[カシワバカイト]
1953年神奈川県生まれ。作家、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
26
新聞広告欄と図書館でアイコンタクトを取ってきた本。1930年代の上海を舞台にした目眩く魔都の夜「上海のフォックストロット」、共に英詩を学んだ女学生への秘めたる想い「怜」、上海事変で重傷を負い国民革命軍の捕虜となった日本軍人の苦悩「空閑少佐」、母の墓参で出合った女性・怜への秘めたる恋「ライラック」、故郷を出奔し上海で食い詰めた男「上海の獅子」の4編および訳者による時代背景解説「大柏樹」「穆時英と上海」と作品解説を収録。文化や生活環境に差異はあれど、人の情に時代も国境もないことを実感。空閑少佐を追い詰めた ⇒2026/03/29
-
- 洋書電子書籍
- Advances in Nanostr…
-
- 海外マガジン
- *SPORT FISHING SPEC…
-
- 電子書籍
- 男性向け肉体改造・ボディメイク入門の入…
-
- 電子書籍
- 婦人画報 2015年6月号




