内容説明
フィレンツェで初めてフラ・アンジェリコの『受胎告知』を見た南実子はその美しさの前に立ちつくした。想像していたより遥かに大きなそのフレスコ画は隅々まで丁ねいに描かれている。そしてその画の前で始まった出会いと別れ。南実子は自分が真実の愛を掴むのはいつのことか、と胸の奥に微かな震えを覚えるのであった。
著者等紹介
中澤美喜子[ナカザワミキコ]
長野県諏訪市生まれ。諏訪二葉高校卒業後、英文科に進む。チノン株式会社海外営業部東京支社に13年勤務。海外営業部長秘書の後、営業部員として、アフリカ諸国、中南米諸国、英国を担当。海洋研究所に2年勤務。事務職の非常勤として生物生態部門所属。米国電池会社Duracell社日本法人に10年勤務。新製品・新技術部主任。Duracell社は在職中に米国Gillette社に買収される。その後、Gillette社はP&G社に買収される。2020年『瑠璃』を鳥影社から刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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