内容説明
シベリア抑留者はなぜ温かく迎えられなかったのか。なぜ沈黙して家族に何も語らなかったのか。抑留経験者が少なくなっていく今、彼らの時間はこのまま消えていってよいのか。カリフォルニア在住の著者は、家族に起きた人権侵害の歴史に目覚めてから一人史実に迫った。世界史に刻まれるべき事実を風化させてはならない。抑留者とその遺族にも丹念にインタビューを重ねたオーラルヒストリーから浮かびあがるものは?米ソ冷戦構造下で翻弄された運命、女性たちの悲劇…。
目次
第1章 カリフォルニアで暮らす
第2章 新しいプロジェクトに取り組む
第3章 シベリア抑留者の苦難
第4章 抑留経験者の諸問題
第5章 女性の抑留者
第6章 シベリア抑留・家族の証言
著者等紹介
榊原(大島)晴子[サカキバラオオシマハルコ]
日本名:大島晴子。米国名:Haruko Oshima Sakakibara。1951年東京生まれ。カリフォルニア大学デイビス校アジア言語文化学科日本語科名誉講師。東京女子大学短期大学部英語科、国際基督教大学言語学科を卒業後、恵泉女学園高校で英語教諭を務める。日系アメリカ人と結婚により1980年渡米。カリフォルニア州立大学英語教授法修士課程終了後、サクラメントシティーカレッジ外国人のための英語講師。スズキメソッド・ピアノベイシックス米国研修会通訳。音楽、池坊華道、フラワーアレンジ、料理などを幅広く楽しみ、教育や異文化コミュニケーションに関心が深い。新しい学びを大切にしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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