内容説明
それは、物語作者から読者へ向けられた物語読解のためのヒントなのである。そこで、本書では、貴族邸宅に存在する殿舎の特徴や役割について詳細に考察していきたいと思う。
目次
王朝物語の居住空間
第一部 女君たちの居住空間(『源氏物語』を中心とした王朝物語における西の空間;王朝物語における「対」の居住者たち)
第二部 男君たちの居住空間(『源氏物語』の邸宅使用方法について―光源氏と匂宮の事例を中心に;王朝物語における男性の住まい)
第三部 女房たちの居住空間(王朝物語における渡殿の役割―恋愛発生の場として;『源氏物語』を中心とした王朝物語における北の空間;後宮の細殿―その特質と役割をめぐって;王朝物語における大盤所―使用者と役割について)
第四部 子どもたちの居住空間(王朝物語の中の寝殿―子女たちとの関わりを中心に;王朝物語における皇子女たちの居住空間)
著者等紹介
天野ひろみ[アマノヒロミ]
旧姓、水田。1978年兵庫県姫路市生まれ。2013~2024年九州産業大学国際文化学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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