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内容説明
図書館、劇場、コンサートホール―公共性のはざまで揺れながら考えるために。
目次
1 美術館という場から考える
2 雑音と権力
3 会話と雑談
4 「公共性」を考える
5 鑑賞と美術
6 沈黙と静粛に関するケーススタディ
7 声と語らいの価値
著者等紹介
今村信隆[イマムラノブタカ]
北海道大学大学院文学研究院准教授。放送大学客員准教授。1977年、北海道生まれ。北海道大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。民間のバス会社で働いた後、札幌芸術の森美術館に勤務。その後、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)専任講師、同准教授、甲南女子大学准教授等を経て、現職。北海道大学プラス・ミュージアム・プログラム代表(2022~2024年度)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MASA123
12
図書館の新刊本コーナーにあった本。おもしろかった。本の内容は、帯に記されている通りなのでそのまま引用しておく。・・・作品にじっくりと向き合い、それを味わったり理解したりするための〈沈黙〉か〈静粛〉か。それとも〈語らい〉や〈対話〉のある空間か。作品の鑑賞にとっては、どちらが、より好ましいだろうか。あるいは、どちらがより「正しい」のだろうか。・・・ 自分の場合、基本は美術館では自分だけの作品(の鑑賞)を楽しみたいので沈黙派だけど、偶然、出くわした鑑賞ガイドツアーの作品説明が、いいね!と思うこともある。2025/02/05
つまみ食い
7
美術館などでなぜ静かに鑑賞することが求められるのか、という問いを起点に芸術作品の鑑賞についての言説史へと進んでいく2025/04/29
Humbaba
5
ある体験をしているときに、他の人のコメントが入ってくる。そして、そのコメントに引きずられて自分の感じ方も変わってくる。変化は良い方向の時もあれば悪い方向の時もあり、それは悪いものという訳でもない。ただし、必ずしも良いものというわけではなく自分自身の感覚を大切にしたいという時もある。どちらを求めるかは人によってもそのタイミングによっても変わってくるが、他人に強制されたいものではない。2025/04/22
skr-shower
3
一人静かに芸術に対し、深く沈むように鑑賞するのも良し。対話しながら鑑賞するも良し。大声や他者に言い聞かせるような自論は迷惑なので「お静かに」。対話しなければ鑑賞できない人は控えめな話声だと思われます。撮影できない・触れないが可能になっている展覧会もあるのだから、「お静かに」も色々パターンがあらわれるでしょう。2025/02/02
Go Extreme
2
美術館の役割:鑑賞空間 公共性 作品との対話 文化の保存 教育的機能 静寂の重要性 社会的意義 鑑賞体験と心理:沈黙の価値 没入体験 内面的対話 感動の深化 語らいの価値 新たな視点獲得 共有体験 音と権力:音の制御 規範の形成 来館者行動管理 静粛の社会的合意 公共空間としての調整 音の許容範囲 会話とコミュニケーション:対話型鑑賞 解釈の多様化 言語の力 文化的交流 観客同士の相互作用 相互理解促進 現代の美術館:静寂と雑談共存 開かれた場 教育プログラム 参加型展示 文化の多様性促進 来館者の多様化2025/03/05
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