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内容説明
漫画、ゲーム、アニメ、映画を学問する!
目次
米津玄師「死神」×死神 米津玄師「死神」考
BLEACH×言葉 死神たちは言葉を振るう―『BLEACH』と古代インドにおける言葉と詠唱
東方Project×幻想 トポスとしての別世界―「東方Project」の世界観と想像力
鬼滅の刃×聖剣 『鬼滅の刃』炭治郎に継承される「聖剣」―日輪刀と刀鍛冶の物語
怪奇マンガ×終末 神話の原初的断片としての怪奇マンガ―ジャンル論的考察
美少女戦士セーラームーン×ブリコラージュ 美少女戦士セーラームーン―ブリコラージュと神話・宗教・スピリチュアリティ・科学技術
葬送のフリーレン×記憶 「英雄神話」の語り直しとしての『葬送のフリーレン』
坂道のアポロン×音楽 ジャズする神々、あるいは友人たち―『坂道のアポロン』における神話的イメージの重なり合い
君の名は。×彗星 映画『君の名は。』に見出す「現代の神話」の可能性
ゴジラ×怪獣 「怪獣」の神話性―『ゴジラ』たちは何を表象するのか
進撃の巨人×天地創造 国造りと(反)成長の物語―『進撃の巨人』とポスト冷戦の私たち
ジャガーノート×ポスト・コロニアリズム 暴走する運命―英米近代における「ジャガーノート」表象
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
20
米津玄師の楽曲「死神」に始まりカルチャーの最先端と物語のアーキタイプたる神話の組み合わせ。そもそも神話ってどうして同じような話がどこの地方にもあるんだろう?というのが私の長年の疑問ではあるのですが。鬼滅の刃を担当されている植さんはネットの記事も好きでよく読んでいました。それよりは複雑に考察されているので面白かったです。一つ一つが短めの評論なのでちょっと物足りない気もしますがまあこれはこれでよいのかと思います。2024/11/14
mittsko
6
総勢17名の執筆陣。神話を切り口にしたポップ文化作品の批評。各論考はいずれも文句無しに上出来。必読なのは、二平藤喜久子「ポップカルチャーから何を論じるのか」、藤巻和宏「保守×愛国×神話ー「美しい国」のポップカルチャー」、のニコラム、そして並置されるニ論考、(反)成長の政治的アレゴリーを指摘する河野真太郎の『進撃の巨人』論、ポストコロニアリズムからジャガーノート神の表象を読み解く清川祥恵の論考…! このパートに示される批判性を欠くことは実に愚かだ、と私には思われるのです…(´・ω・`)2025/11/07
於千代
4
漫画、ゲーム、アニメ、映画などのポップカルチャーを、神話学、思想史、文学など多様な専門家がそれぞれの視点から読み解く論集。 幅広い作品が取り上げられていたが、特に印象に残ったのはBLEACHと鬼滅の刃に関する論考。 BLEACHについては、古代インド文献学の専門家が、古代インドの詩仙たちとBLEACHの言葉に共通性を見出しており、久保先生の言語センスに改めて驚かされた。 鬼滅の刃については、「聖剣」の物語としてモティーフ分析がされており、非常に新鮮なアプローチだった。 2025/04/30
in medio tutissimus ibis.
2
タイトルにもなってる聖剣と死神、もう一つの死神とジャガーノートが面白かった。紙幅の限りもあってか、だいたい対象の広さと面白さは反比例。特定の作品やモチーフだけ取り上げてるなら作品を見直したり意外な原型が知れて面白く、シリーズや文化なんかに射程が広がるともう作品紹介に終始するかモチーフの元ネタを論うばかりでオチも何もなくなるか最初から用意してた結論に誘導するだけの退屈な話になりがち。面白さというのは小手先の問題よりも構成とかテーマ設定の段階で決まって、そこで厚みを出せるから細部にも紙が呼び込めるのだろう。2025/09/21
takao
1
ふむ2025/08/24




