目次
1.講演会 説話の文学・美術・宗教(“裏返しの仏伝”という文学伝統―『源氏物語』再読と尊子出家譚から;説話文学研究と宗教研究のはざまで;仏教美術の物語表現法)
2.シンポジウム 説話の文学・美術・宗教―『釈氏源流』を軸に(仏伝文学としての『釈氏源流』;『釈氏源流』仏教東伝記事の歴史観と挿図の意味;造形語彙集としての『釈氏源流』―日本中世絵巻との接点を探る;『釈氏源流』を通してみる明代絵入り刊本の出版と流通)
3.ラウンドテーブル 説話文学研究―つぎの六〇年に向けて(説話集研究の現状と今後;軍記物語研究と説話文学研究;説話と絵画をめぐる研究の動向と展望;説話の観点からみた能楽研究の動向と展望)
4.座談会 説話研究の未来―一〇〇年後の研究はありうるか?(説話研究の「今は昔」―動向概略;説話の三極論―「説話」の用例から探る;説話文学研究とは、何を研究するのか ほか)
5.エッセイ 説話文学会六〇周年に寄せて(説話文学会の設立時を回想して;説話文学研究の可能性―過去・現在・未来の三世相、フィールドとテクスト;探し物と考え事―現代の注釈の場 ほか)