内容説明
従来の「創造性」や「芸術性」を中心に論じられてきた児童文学史に対して、西洋からのノウハウの習得や、流通構造に着目することで、当時の児童雑誌とその読者のありようを立体的に描く。“胎動期”の児童雑誌について本格的に分析した初の書。
目次
序章
第1章 キリスト教伝道と子どもの読み物
第2章 児童雑誌の源流―『よろこばしきおとづれ』と日曜学校運動
第3章 児童雑誌の誕生―『ちゑのあけぼの』とキリスト教
第4章 児童雑誌の展開―『少年園』と西洋文化
第5章 児童雑誌の読書実態―『少年園』の書き入れをめぐって
第6章 読書する子どものイメージ―二宮金次郎の読書図を手掛かりに
終章
著者等紹介
柿本真代[カキモトマヨ]
1986年大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、仁愛大学人間生活学部講師を経て、現在京都華頂大学現代家政学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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