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内容説明
姫と王子と王様と。愛する人をみつけだす、それぞれの物語。どんな時もけしてあきらめず、前に進んだ者たちが手にした「幸せ」とは?「おとぎ話」の名手がつづった、古くて新しい7つの短編童話。
著者等紹介
ピカード,バーバラ・レオニ[ピカード,バーバラレオニ] [Picard,Barbara Leonie]
1917年、イギリスで生まれる。1940年代半ばからの約五年間にフェアリーテイルの短編を五〇編書き、1949年にそのうちの一五編を収録した短編集を出版。これを機に児童文学作家として歩みはじめた。1950年以降、神話や伝説や昔話の再話に取りくみ、歴史小説も手がけて、再三カーネギー賞の候補になるなど注目された。2011年没
安藤紀子[アンドウノリコ]
東京生まれ。ジリアン・クロス、ジェイムズ・マーシャル、ロビン・クラインなど英語圏の児童文学作家の作品を翻訳・紹介している。最近では特に、つくし文庫主宰の青山章子氏と共にロジャー・デュボアザンやジェームズ・ドーハティなどによる英米の古い未訳絵本の見直しと紹介に取りくんでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
76
児童書。英国の児童文学作家の古くて新しいおとぎ話7編「憧れと希望をもって行動すれば幸せな未来が訪れる」ハピエンばかり良本▽[1.魔術師の庭]姫を攫った魔術師は姫好みの庭を作れと庭師に命令する。5人の王子は動物に変えられる。庭師が知恵者[2.炎のかなたの国]3人姉妹[3.メリセント姫]100年眠った姫の希望[4.王の友人]誰を信じてよいか[5.婚礼衣装]王子に助けられた娘が用意した心づくし[6.千人目の贈り物]贈り物は秘密です[7.首飾り]宝石を得るために忍耐力行動力勇気寛大さを見つけた王子▽2023.1刊2023/04/06
みつばちい
26
バーバラ・レオニ・ピカードの創作フェアリーテイル7つ。表紙がとても好き。愛した王女のために庭作りの天才のディコンに庭を頼む「魔術師の庭」三姉妹が暖炉から出てきた王子の求婚に応じてその国へ向かう「炎のかなたの国」,父である王に愛されすぎて自由のなかった「メリセント姫」が特によかった。が,他もどれも面白い。語りでもよさそう。昔話のようだけど創作なので,最後の「首飾り」は予想外の結末でなかなかよかった。勤務校にも買いたい。中学生とかにも良さそう。2023/05/05
Kira
24
イギリスの作家ピカードのフェアリーテイル七篇を収録。いずれもどこかで読んだことのある昔話の要素を踏まえているが、独自の展開となっているのが面白い。中でも孤独な王が真の友人を得る「王の友人」がとてもよかった。2023/05/11
おはなし会 芽ぶっく
12
年末から年始にかけて読んだ本。メリセント姫を、メリサンド姫と間違えて借りましたが、どの短編も面白くあっという間に読んでしまいました。良い本と出会い2023年の締めと2024年のスタートになりました。 『 魔術師の庭 / 炎のかなたの国 / メリセント姫 / 王の友人 / 婚礼衣装 / 千人目の贈り物 / 首飾り 』2024/01/01
あおい
12
求婚者が王女に無理難題をだされたり、3姉妹がそれぞれ試されたり、魔法や妖精が出てきたり…昔話の要素を踏まえながらピカードが作り上げたお話。「炎のかなたの国」「王の友人」「婚礼衣装」がお気に入り。2023/05/12