出版社内容情報
ヒューヒュー・ゼイゼイという喘鳴や息切れ、息苦しさ、激しい咳などの症状がくり返し起こるぜんそく(喘息)は、呼吸時の空気の通り道である「気道」に生じる慢性の病気です。ぜんそくは発作をくり返すうちに悪化することがあり、進行すると日常生活にも影響します。
子どもの病気という印象がありますが、実際には成人の患者のほうが多く、中高年で発症する人もいます。
ぜんそくの患者さんは増えていますが、ぜんそくの治療法は進歩し、以前と比べてぜんそくで命を落とす人は減っています。
ぜんそくの悪化を防ぐためには、正しい知識と診断、対処法により、ぜんそく発作を適切にコントロールし、発作が起こりにくい状態「寛解」の状態を作り、維持することが大切です。
本書はオールカラーの豊富な図解を用いて、ぜんそくの基礎知識、アレルギー素因と環境要因などの発症リスク、小児ぜんそくと成人ぜんそく、検査、診断と治療、生活のなかでの工夫などについてやさしくわかりやすく解説します。治療ステップによる薬物治療や、アレルギー性鼻炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの合併症についても紹介します。
内容説明
専門医がくわしく図解。最新の病気知識と正しい対処法。
目次
第1章 ぜんそくの始まり方(症状はくり返し起こり、命にかかわることも;増えているぜんそく。中高年での発症も多い ほか)
第2章 ぜんそくの正体を知る(ぜんそくの気道に起きていること;症状の悪化・発作をまねくもの ほか)
第3章 ぜんそく治療の進め方(「長期管理」が重要なカギになる;まずは診断を受けよう ほか)
第4章 悪化を防ぐ暮らし方(自己管理でぜんそくの悪化を防ぐ;生活環境を整えてアレルゲン曝露を減らす ほか)
第5章 併存する病気に気づく、治す(「ぜんそくだけ」ではないことも;最大の合併症、アレルギー性鼻炎 ほか)
著者等紹介
福永興壱[フクナガコウイチ]
慶應義塾大学医学部内科学(呼吸器)教授。慶應義塾大学病院副病院長。1994年慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学病院、東京大学大学院生化学分子細胞生物学講座、独立行政法人国立病院機構南横浜病院、ハーバード大学医学部Brigham Women’s Hospital、埼玉社会保険病院(現埼玉メディカルセンター)等を経て現職。日本内科学会専門医・指導医・理事、日本アレルギー学会専門医・指導医・理事、日本呼吸器学会専門医・指導医・常務理事、日本感染症学会ICD(インフェクション・コントロールドクター)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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