内容説明
第1回日本写真絵本大賞「金賞」受賞作『うりぼうと母さん』の作者・矢野誠人、待望の処女写真集発刊。イノシシを「害獣」とは呼ばせない!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
171
初めて、イノシシの写真集を観ました。本書で英語でイノシシのことをWild boarというのを知りました。イノシシの成体は神々しく、子供は可愛らしい感じです🐗🐗🐗 https://www.ozorabunko.jp/ozora/newbooks/2021/07/13
しおり
11
イノシシの写真集。神戸の六甲山の春夏秋冬と共にイノシシの暮らしをのぞく。山の中でのイノシシの生活について普段なかなか想像することもなかったけれど、母イノシシは立派に子育てをしていて、うりぼう達も遊びながら母親の後をついて食べ物探しなど学んでいく姿に、生物としての実感というか、人間目線の害獣ではなく、同じ地に住む生き物としての目線を合わせることができた。イノシシの鼻先に落ち葉が付いた一瞬や、うりぼうが川で飛び跳ねる躍動感いっぱいの写真の数々に、驚くと共に根気強い撮影に尊敬する。2022/08/15
サクラ
4
1度だけ山でうり坊🐗に遭遇したことがありますがとてもかわいくて❤️実態を知らないので恐怖はありませんでしたが流石に追いかけはしませんでした😅猪ってこんなにも柔らかい表情を見せるのですね✨カメラマンとの心の距離がそうさせているのかもしれませんね😁2021/09/11
tuppo
3
のんびりしていてとても臆病で。猪突猛進と言いますが走っている姿は縄張り争いをする時と身の危険を感じた時以外はほとんど見ることがありません。偏った見方をしていたんだと気づきました。子育てが上手い個体下手な個体もいます。初産では授乳のさせ方がわからなくて子を亡くしてしまう個体もいます。イノシシ親子の暮らしを見ていると害獣という言葉の意味を考えさせられます。2023/01/13
gachin
3
発生学者の思い描くSus scrofaがいかに狭窄的なのかを実感する。一種に焦点を当てた写真集なので、動物学資料として非常にリッチ。農村の人間ではないので比較的先入観無しに見れた。これは幸せなことだと思った。/ ウリボウを見せてくれるようになるまで2年かかったとのこと。こういう話を読むと著作権には敏感にならざるをえない。2021/11/21