内容説明
現存する“歴史”の証言者―。「満洲国」とは何だったのか。かつて百数十万人に上る日本人が居たとされる満洲国(1932‐45)。新京/長春、大連、旅順、奉天/瀋陽、ハルビン/哈爾濱などに、主として日本人が設計や施工に関わった建築物約400カ所を尋ねる。建築物を通して浮かび上がる満洲国の実像。
目次
新京/長春
大連
旅順
奉天/瀋陽
ハルビン/哈爾濱
その他の地方都市
著者等紹介
船尾修[フナオオサム]
1960年、神戸市生まれ。写真家。筑波大学生物学類卒業。出版社に勤務後、アフリカ大陸を4年間放浪旅行中に写真の可能性に目覚めて写真家の道へ。訪れた国は約80カ国。2001年に東京から大分県の国東半島へ移住。「半農半写」をモットーに、無農薬で米や野菜を作りながら、人間の暮らしと風土の関係性に立脚した写真作品を制作し続けている。現在進行中のプロジェクトに、「インダス川流域の風土と民族、自然」、「カラコルムの氷河」、「日本人の心のルーツを求めて」、「宮崎の夜神楽」など。元大分県立芸術文化短期大学非常勤講師。受賞歴:第9回さがみはら写真新人奨励賞。第25回林忠彦賞。第16回さがみはら写真賞。第1回江成常夫賞(2020年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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四不人
3
文革とかですっかり破壊されたのかと思ってたが、こんなに満州国時代の建築が残ってたとは知らなかった。聖徳太子堂とか本願寺別院、203高地の記念碑とが残ってるのが驚き。実物を見たいものも沢山あるが、10年経ったらどうなってるか分からないなあ。2024/04/28
kaz
2
満州国当時の建築物が、現在なおきれいな形で数多く残っていることに驚いた。図書館の内容紹介は『かつて百数十万人に上る日本人が居たとされる満洲国。新京/長春、大連、旅順、ハルビン/哈爾濱など、主として日本人が設計や施工に関わった現存する建築物を尋ね、撮影した写真集。戦前の重い歴史を振り返る一冊』。 2023/09/14
takao
2
ふむ2023/07/20
Teo
1
8,000円超のお高い本なのですが、満洲国の近代建築の写真集とあっては買わない訳には行きません。実はこの本は最初はクラファンで募集がかかったのです。https://camp-fire.jp/projects/view/607850 しかし流石に中見が分からないままでは支援出来ずに申し込みませんでした。それが先日何気に本屋で見かけて、でもビニールの帯が巻かれていて店員さんに中見が見られないか聞いて開けて貰って中見を見て納得して買いました。2023/06/30
Lilas
0
著者が紹介されている日経新聞記事でこの本を知りました。満州について興味を持つ者にとってはたまらない本。まずは写真を、そのあと説明と写真を照合しながらじっくりと読みました。写真がメインなので説明はたんたんとして読みやすかった。現地で実物をみてみたいです。 2023/05/23