内容説明
「北海道新聞」連載を中心に、2000年以降に書かれた北海道に関わるテキストを集成。自然写真家・水越武がこの地で30余年にわたって刻印してきたモノクロ作品とともに。故郷への追憶と希望をうたう47編。
目次
天の章(オオカミを放つ;オホーツク人に会いに行く;伊藤整賞と北海道人の自覚;日本文学史の中の北海道;個人から神話へ―入口としての知里幸恵 ほか)
おびひろ1950
野の章(相原求一朗の風景;普天間と辺野古と苫東;交通という権利;原野に線を引く;美唄、美深、美瑛、美々、美幌 ほか)
著者等紹介
池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年北海道帯広市生まれ。作家・詩人。二十代から世界各地を旅し、ギリシャ、沖縄、フランスで暮らす。2009年から22年まで札幌に移り住み、14年から18年まで北海道立文学館長を務めた。1988年『スティル・ライフ』で芥川賞、92年『母なる自然のおっぱい』で読売文学賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、「池澤夏樹=個人編集世界文学全集」「同日本文学全集」の編纂で2010年・20年毎日出版文化賞および11年朝日賞、23年早稲田大学坪内逍遙大賞ほか受賞多数
水越武[ミズコシタケシ]
1938年愛知県豊橋市生まれ。自然写真家・田淵行男氏に師事し、行動する写真家として日本アルプス、屋久島、ヒマラヤ、北米・シベリア、中南米・ボルネオ・アフリカの熱帯雨林など山岳を中心とした自然を撮る。91年『日本の原生林』で日本写真協会賞年度賞、94年講談社出版文化賞、99年土門拳賞、2009年『知床残された原始』などで芸術選奨文部科学大臣賞ほか受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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