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内容説明
北海道の先住民族・アイヌの生活、文化を今に伝える昔話27編。
目次
第1章 神の話
第2章 幼い英雄の話
第3章 人の話
第4章 魔物・おばけの話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
北海道新聞の子供向け『週刊まなぶん』のミンタㇻというコーナーをもとにまとめた本。昔話の他に、アイヌ文化について、北海道の地名クイズ、アイヌ民族の大人の方々へのインタビューなどが書かれています。口承で語りつがれたものが、形になって残り、知る機会ができるというのはありがたいことです。『神の話』世界の誕生の話 / 創世神とケソラㇷ゚ / 銀の滴降る降るまわりに / 山菜の四姉妹 / ききんを救ったアペウチフチ / 金のカエル・銀のカエル 『幼い英雄の話』ポンオイナ(小伝)/ 二つの糸玉 / 古トンコリの怪 →2021/11/06
ゆぎ🖼️
10
大きな巨人の神様が庭を作るように世界を作り、良い神様の住むところは何をやってもうまくいき、悪い神様の住むところは何をしてもうまくいかない。身に付けていた物から鳥や動物の神様を作って、人と土地と生き物は結び付いているということをお話や歌にして伝えていったのかな。十勝地方はアイヌラックという人、娘(?)がキリスト教を学んで美しい歌を作って大切にされたけど、他のアイヌ部族にとって敵役となったらしく宗教の影響と部族と文化て入り乱れていくのはアイヌの人でも起こることなのかと驚いた。2023/10/04
きのたん
1
フクロウの神様が耳と耳の間に座ったという表現がとても良かった。すごい神様ほどゆっくり行動するというのは初めて聞く。火の神様のお婆さんのお話を思い描きながら夜眠った。全員こういう考え方なら、世の中は平和になるのではないかと思った。2024/01/12
ebi_m
1
児童書。生のアイヌ語の語り口は本書からはわからないけど雰囲気が感じられた。あと、一人称(主人公)の語りなのでどの話も最初に「私は〇〇です」のような名乗りがあり、狂言などのお芝居を連想した。/カムイプヤラ(神窓)の解説で、人間は用もないのにここから覗いてはいけないという説明の後に「博物館や各地で復元された家を見学するときは、決して窓から家の中を見ないようにしてください。カムイがおこってしまいますよ」(p97)と書いてあって、言われてみれば!!と思った。気付かないうちにやっていたかもしれないので気を付けます。2023/03/14
やなせトモロヲ
1
★★★★★2022/04/07