出版社内容情報
新卒で公立中学校にて働き始めた新人教師、菜花さき。公立中学校教師の仕事は授業、部活動など生徒への指導のみならず、保護者対応、教材研究など多岐にわたり、菜花はその多すぎる仕事量に辟易しながら忙しい日々を送っていた。そんな折、ある出来事をきっかけに、菜花は学校を変えなければと思い立ち──。 この物語は、誰もが通った学び舎と""戦う""物語である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちゃん
7
第二巻が発売されました。この本のテーマは、学校にある地獄空間を告発することですか?それとも、主任や教頭・校長の行為を告発することでしょうか。学校に問題が存在することはあらゆる報道などで知らされています。管理職の行為が杜撰であることも報道がされています。もしも、これがテーマならば、この本は教師による、学校という空間を含む社会への告発本です。第一巻では教師が精神を病むまで追い詰められる姿が描かれています。そして、第一巻から第二巻へ進むにあたり、地獄の蓋の中が明らかになって行きます。学校の闇に巣食うのは何か?2025/02/20
さっちゃん
6
教師は聖人なのか?終わらない激務、持ち帰りでのサービス残業、休日なしの部活動、そしてモンスターペアレント対応…。80%近くの教師が月45時間以上の残業をしている。(サービス残業は業務時間に含まれない)中堅や校長などは保身に走り、働き盛りの若手から心を病んで潰れて行く。理想の教師を目指した藤先生は心労と周囲の無理解に殺されている。監修ののぶさんのあとがきでは、幼くワガママな子どもと何日も何時間も勝手な文句を言う親の存在、閉鎖的な学級、逃げ場のない学校、これらが生徒のみならず教師をも追いつめるとの事だ。2025/01/13
さっちゃん
3
監修ののぶさんに伝わらないかな?第一巻を読む限りでは、対象となる読者像が見えないような気がします。私的には、児童・生徒の親御さんや家庭へ向けての、生徒の置かれている立場や問題点の共有を図りたいのだと思うのですが、その為には、教育社会学的且つ社会教育学的視点から、家庭・学校・社会の関係性を明確に説明しないと伝わらないのではないでしょうか。教師の勤務体制への共感を求めるのは印象が強すぎて逆効果になると思います。生徒は果たして読むでしょうか?読むとしたら、どのような問題意識で読みますか?読者対象を絞りましょう。2025/02/15
まめすけ
0
深川先生推せる2025/05/03