出版社内容情報
非情な「死の天使長」として覚醒したサン=ジュスト。家族の身を案じ、国外逃亡を企てるマリー・アントワネットだが、その逃亡計画を潰すべくサン=ジュストが暗躍する。国殺しを目指すサン=ジュストと、清く正しい革命を目指すロベスピエール。互いの思惑がぶつかり合う中、国王ルイ16世の裁判が開かれようとしていた。これは愛のためにフランス王国を殺した男の物語。
感想・レビュー
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たまきら
26
王たちの亡命未遂事件にもサン=ジュストが暗躍、というこの流れ、いや~まあマンガらしいわかりやすくドラマチックです。絵もきれいだし、国王一家の描かれ方も嫌いではないんだけれど、なぜイノサンは受けとめられるのにこのマンガには失望してしまうんだろう?グロテスクな描写は一緒なのに…あまりにも救いがないせいだろうか?2024/08/23
サン・アラド・ルノー・ジェルジェンスキー
0
陰謀論的とも言えるほど単純な世論と筋立て、ご都合主義的なサン・ジュストの暗躍、革命を前進させる共和国と幸福の両理念の不在と欠点を挙げればきりがない。ジャコバン派を主人公に置いたのは大胆だが、単にグロテスクなばかりの作品と感じられる。2024/08/11