出版社内容情報
花屋を営む千東森生(41)は、妻と高校生の娘との 3 人暮らし。花屋の経営は芳しくなく、妻はハ?ートに出て、なんとか生計を立てていた。そんな折に届いた大学の同窓会の報せ。妻に後押しされ、同窓会へ参加した森生は、かつての親友・加賀山に声をかけられる。久々の再会に、昔を懐かしむ森生た?ったか?、加賀山からとある仕事を提案され…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SIN EIM
16
【善良だからこそ犯罪に】産まれついての犯罪者というのはとても少ない。社会の歪み、貧困や貧窮、あるいは高望みによって犯罪に手を染める。主人公は家族のために違法薬物に関わる。自分以外の誰かに対して懸命になるというのは、むしろ医療・福祉や法の立場の人間の側の考え方のはずなのだが。違法薬物の流通方法、薬物中毒になってしまったもの、一時的に手を染めたもの、それらを取り締まる警官(マトリ)など、そのうち実写ドラマやアニメになってもいいと思えるほどよく書きこまれている。2025/03/17
毎日が日曜日
9
⭐️⭐️⭐️ 植物を育てる名人は、経営は向いていなかった。転落が始まる?2022/05/30
kenitirokikuti
8
Kindle Unlimitedにて。大麻犯罪もの。全くカタギの花屋さんが大麻栽培に手に染めるという筋なのだが、大人の事情とは別に、より良い株を得たいという栽培家の血が燃えてておもしろい。まぁ、育成がむつかしい種じゃないけども。2023/05/10
がんぞ
4
俺の小学校1年生、お絵かきのテーマ「将来なりたい職業」考えるのが面倒「花屋さん」として花をいっぱい描いた。花は食べられないし絶対に必要と言うわけでもないから売れ残ると安くしても買う者もなく処分できない不利な商品だと思う。それを営業として選ぶというのは、主人公はよほど花卉を扱うのが好きなんだろう/案の定、経営は苦しい。しかし、彼は自覚していないながら特殊能力「緑の指」を持っていた!/大麻は「習慣性がない」という人もいるが、だとしても現在日本では非合法であり大金が絡むことに反社会的勢力が関わらないはずもなく‥2023/10/31
むきめい(規制)
4
引き込まれるダークさが良い2023/06/23