出版社内容情報
舞台のモデルは静岡!しゃべる猫・おもちさんと、おまわりさんの小槇くんが贈る、海辺の町の優しいあやかし物語、待望の第5弾!
【目次】
内容説明
海辺の町・かつぶし町のおまわりさん・小槇くんと、交番に住み着く「しゃべる猫」のおもちさんはパトロール中に謎の遊具を見つけた。それはずんぐりとした白黒の「バク」のアニマルライドだったが、このバクは見かけたと思ったら不意にその姿を消し、また全然違う場所に現れるのだ。そんなとき「夜見る夢を蒐集している」という作家・暁が町を訪れた。「猫も夢を見るのかい?」「もちろん見るですにゃ」そして気が付けば、春から夏に移り変わる町の景色の中にも、不思議な「夢」が侵食し始めて―。今のかつぶし町は現実なのか、それとも夢か。もし夢ならば、そこから町の人が目覚める日は来るのか。癒しの「あやかし」物語、ちょっと不思議な第5弾!
著者等紹介
植原翠[ウエハラスイ]
静岡県出身。2016年『LIMIT』にてAmazonPOD大賞受賞。2024年『おまわりさんと招き猫 秘密の写真とあかね空』にて第12回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門第1位受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
36
【シリーズ5作目】かつぶし町・かつぶし交番勤務の小槙くんとしゃべる猫・おもちさんの物語も5作目となる。平和で穏やか、ノスタルジックなこの町で今回も不思議な事件が。謎の旅人、突如現れたバク、壁の落書き、蛙好きの男性などなど…。おっとりしたおもちさんと、真面目で心優しい小槙くんのお陰でほっこりムードではあるが、夢と現の境目が曖昧になっていく過程や、恩人を招待する女性の話は少し怖い感じ。『商店街の運試し』は1番好きな物語で、『子供の味方』も可愛らしく良かった。読む度に書いてしまうが、こんな町に住みたい。2025/03/20
小梅さん。
9
おもちさんも、かつぶし町のみんなも、あいかわらず元気で嬉しい。 それにしても、かつぶし町に神出鬼没に現れるバク、謎の紳士暁さんは何者なのか。 町で起こるあれこれは2人(?)に関りがあるのか。 色々なことが起こる中で、福引の展開がすごく好き。 あの結末、最高! 小学校での防犯教室も楽しかったー。 先生たちも、おまわりさんたちも頑張った。 かつぶし町におもちさんがいる限り、このシリーズはきっと続く、うん、きっと。2025/07/25
読書好き・本屋好き堂
8
第5弾。 かつぷし町にバク?と同時に、夜見る夢を募集している作家の暁さんも現れる。 相変わらず、不思議な出来事がかつぶし町には起こる😅 おもちさんはマイペースで可愛いし、 最後まで不思議でほっこりと温かくなる素敵な作品✨2025/08/04