出版社内容情報
この世ならざる場所を駆ける『星屑鉄道』は、悩める人の前にふと現れる。その「食堂車」で提供されるのは、きらきらと煌く「鉱石スイーツ」だ。この列車の車掌は、底抜けに明るくポジティブな金の瞳の美青年。その正体は「生と死の境界の番人」。大の人間好きで、人間が長生きすることが喜ばしいと思っている。そしてスイーツを作るのは、深海色の髪の物憂げな青年。正体は「縁結びを得意とする海の死者」。とある事情により堕天使となったが、人間の助けになりたい気持ちは変わっていない。この風変わりな二人が、次々と現れる「悩める人間たち」を優しく「ふたたび前を向いて生きる」方向へと導いていく――。
内容説明
この世ならざる場所を駆ける『星屑鉄道』は、悩める人の前にふと現れる。その「食堂車」で提供されるのは、きらきらと輝く「鉱石スイーツ」だ。この列車の車掌は、底抜けに明るく人間が大好きな「死神」。スイーツを作るのは、人間の助けになりたい物憂げな「堕天使」。二人のもとに鉱石を運ぶのは、幼い見た目だが尊大な「賢者」。この風変わりな彼らときらめくスイーツが、「乗客たち」を「ふたたび前を向いて生きる」方向へと導いていく―。
著者等紹介
蒼月海里[アオツキカイリ]
宮城県仙台市生まれ、千葉県育ち。元書店員。デビュー作『幽落町おばけ駄菓子屋』シリーズ(角川ホラー文庫)で人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シナモン
97
悩める人を乗せ銀河を駆ける星屑鉄道。食堂車ではキラキラ輝く鉱石スイーツが待っていてー。「星屑鉄道」っていう響きが素敵。生きていれば悩みもいろいろ。でも生きていればこその悩み。深刻になりそうだけど、ちょっと風変わりなメメ、ルリ、ミズハ、3人の乗務員たちの絶妙なチームワークが笑いを誘う。美味しいスイーツにも癒やされて、気持ちが明るくなる一冊でした。2024/08/30
アマデウス
4
カフェというタイトルに惹かれて。 誰だって、迷いや悩みなんてものはありますよね? そんな時に、もしかしたら助けになるかもしれません。 いじめに遭っていたら、もしかしたら光になるかも。 現実に沿った悩みばかりで、きっと共感度は高いかな。 晴れやかな読後感でした。2024/09/13
あずとも
3
この世ならざる場所を駆ける『星屑鉄道』が悩める人の前に現れその食堂車で提供される鉱石スイーツがそれぞれの乗客の悩みを溶かしていく。その悩みにも共感。そして死神、堕天使、賢者という乗組員達のキャラが良い。2024/08/28
アイスカフェオレ
1
悩みを抱えている人のために空から星屑鉄道がおりてくるというお話しでしたそしてそれを解く鍵は甘いスイーツかと思う!!2024/09/29