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出版社内容情報
失踪した芸術家父娘を捜し、男女比20対1の海上人工島――ネオマイハマ芸術解放特区に潜入したアリシア。彼女を待ち受けるものは?
内容説明
行方不明の芸術家サイモン・ジェレミー・西郷とその娘を捜索する中、謎の襲撃者から攻撃されたアリシア。張り巡らされた罠と裏切り…ネオマイハマ芸術解放特区に潜む闇に絡めとられなからも真相を求め進む彼女の前に、ひとりの男が立ちふさがる。対機・新陰流の使い手―剣鬼、柳生兵衛。覚悟を問う彼にアリシアは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
21
★★★★★冒頭から敵の手に落ちたアリシアが快楽責めされるという、エロゲでしか見たことないシーンから始まったというのに、そこから互いの矜持をぶつけ合う骨太なバトルが展開されるという、あまりにも熱量のベクトルの向く先が違い過ぎて最高にクールだった。読者も脳をクラックされたかなと思うレベル。下巻の序盤までに溜められてきたストレスが一気に解放されるというカタルシス、堪能させてもらった。下巻では主人公がほぼ裸かそれ同然の姿なのに、挿絵があることでようやくそのことを思い出すほど熱い展開が良かった。2024/07/23
しまふくろう
16
同時刊行だったようなので纏めて買いの下巻。 物語は悪漢に捕らえられたところから最後の解決編までの話。なるほど、エロと熱血と謎解きというてんこ盛り要素で渋滞が起きそうな所を上下巻にするという力業で解決したのか。 くそ面倒くさい美学を持った柳生がイイキャラし過ぎて面白い。なんか格好良い事を言ってるのに、セリフの最後に敬意を持って斬らなきゃ、みたいな言葉をつけたら台無しだよ。 独特のノリで読んでいて大分疲れたが、面白かった。2024/07/27
羊山羊
13
初手は拉致監禁グへへシーンから!完全にエロゲの敗北シーンで見たことあるヤツである。前半でフラグはためつくしたと言わんばかり、後半はアリシアのレ◯プシーンから始まってネオマイハマの芸術解放特区で暗躍する殺人鬼や柳生兵衛とのガチバトルが始まる。上巻とはギアをゴリッとチェンジしてカタルシスに満ちあふれた下巻!電脳魔導師としての能力を遺憾なく発揮して暴れまくるアリシアと圧倒的強者として立ちふさがると柳生の決戦が楽しすぎる!このあたりの戦いは、某忍殺より緻密かつ山風的な外連味あふれる描写と展開でたまらなかった。2025/02/28
TERU
11
人体への補助電脳搭載が当たり前となり、四大企業によって地球上の大部分から「国家支配」という概念が駆逐された未来。 《電脳魔導師》の少女アリシア・アークライトは、とある芸術家の捜索依頼を受け人工島・ネオマイハマ芸術解放特区へ向かうのだが... 作り込まれた世界観から繰り広げられるごりごりのサイバーパンク。人々は当たり前に己の電脳を搭載しており、世界はとんでもなくデカい企業が支配しており、倫理観をどこかに捨ててきたような退廃的な雰囲気がたまらなくいい。2024/08/17
シノミヤユウ
9
【上下巻合わせて】近未来のバトル×サスペンスとして面白い!ゴツめのサイバーパンクな世界観、電脳×近接格闘のド派手なバトル、信念と信念の激突……ロマンとアツい要素がこれでもかと詰まっていて、話が進むほどにテンション爆上がりしました!R-18な危機にはハラハラしましたが、主人公が謎の真相や強敵との邂逅などの苦難を経て探偵としての矜持を確かにするカッコ良さに痺れた。凄惨な過去を持ち、命が効率や利益基準で理不尽に量られる過酷な世界に生きる彼女だからこそ、覚悟の眩さが刺さる。この熱狂、上下巻セットで味わってほしい!2024/07/07