出版社内容情報
しゃべる猫・おもちさんと、新米おまわりさんの小槇くんが見守る海辺の小さな町に、ある日おもちさんそっくりの猫が現れて――!?
内容説明
かつぶし町のちいさな交番に住まうしゃべる猫・おもちさんと新人おまわりさんの小槇くんは、今日も大切なこの海辺の町を見守っている。ちょっと焼いたお餅のような模様のついた、おやつが大好きな「もちもちボディ」がチャームポイントのおもちさんだが、ある日、小槇くんは「おもちさんにそっくりの、もう一匹のしゃべる猫」に出逢って…!?…間に合わなかった言葉や、なくしてしまった大切なもの。そういった「誰もが胸の内に抱えている小さな傷」を、この町に住む彼らは、きっと優しく癒してくれる。大人気「あやかし」物語、待望の第2弾です!!
著者等紹介
植原翠[ウエハラスイ]
静岡県出身。2016年『LIMIT』にてAmazonPOD大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
52
【シリーズ2作目】かつぶし町のかつぶし交番。新人おまわりさんと『しゃべる猫』おもちさんの不思議で心暖まる物語。かつぶし町はちょっとお節介だけど優しい町。揚げ物が美味しい『お惣菜の春川』の限定品のプリンが…新住民・日生の落し物は…心霊スポットで会った男性とは…山で行方不明者の捜索のガイドの正体は…などなど気になる物語と不思議な真相が楽しいシリーズ2作目。おもちさんにソックリな猫・おこげさんの話はちょっと怖いし、今後が気になる。『しつこいウサギ』は健気さに涙が。今作も楽しい1冊。シリーズの今後も楽しみ。2022/12/11
Roko
32
町の中で、小さな事件が起きるのですが、決して凶悪な事件は起きません。この町は不思議なことがあっても、不思議なものがあっても、全部そのまま受け入れてくれる包容力があるんです。それは、おもちさんがここに住み続けているからなのかもしれません。2022/12/20
はる
22
読んだのに登録漏れが発覚。3作目を読み始めてなかったら気づかなかったかも。と言うことで、この作品で一番印象に残っているのはおもちさんに似ているニャンコの登場と異世界とのつながり。それだけではなく、私世代では懐かしいケセランパサランも登場。おもちさんはやはり異世界の生き物なのかはたまたかつぶし町の守り神なのかますます謎が深まりました。 2024/01/08
starly
16
あやかし物語第2弾。 喋る猫、おもちさんの正体が謎過ぎて前巻より多少の謎が解けるかと思いきや更に謎が深まってしまった。人と人の濃い繋がりがある下町商店街ではゆったりとした時間が感じられてほのぼの。そんな下町商店街は人にもあやかしにも優しい。2023/09/04
キキベル
12
かつぶし町で起こるちょっとした不思議。 おしゃべりする猫おもちさんを撫でてみたい、お惣菜のはるかわのお惣菜の美味しそうなこと、少し不気味なおこげさんも、ゆったりした時間が流れるかつぶし町に住んでみたい。 不思議な出来事も大らかな思いで受け止める事ができたら、ちょっとした不思議に出会えるかも。 のんびりした時間を過ごすことができた本でした。2022/12/11