出版社内容情報
たった一人で城に暮らしていた少年と放浪者の少女が織りなす、美しくも優しくて残酷な吸血鬼の物語。菊地秀行&Naffyの感動絵本。
内容説明
丘のいただきにそびえる大きな城に、少年がひとりで住んでいました。その城には、昔はたくさんの人たちが暮らしていたのです。しかしある日、みんなは忽然と姿を消してしまいました。秋のある夜、そんなひとりぼっちの少年の住む城の庭に、芸を見せて生活する放浪者たちがやって来ました。無人の城だと勘違いをした彼らは、たくさんのテントを張って、賑やかな音楽をかなではじめます。ただ少年は、彼らの前に姿を現す気はありませんでした。でも深夜に城の大広間で踊りの練習をしているひとりのロマニーの少女を見た少年の心の中に、ある感情がめばえます。それは―?ひとつの場所にしばられた少年と流浪の少女がつむぐ、永遠の愛の物語。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。小説家。青山学院大学法学部卒業。ルポライター、翻訳家を経て、1982年『魔界都市“新宿”』(朝日ソノラマ)でデビュー。また、SF・ホラー映画の愛好家としても有名。日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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