出版社内容情報
「京の都を戦乱から守り抜け!」
公家に転生した基綱が信長と共に天下を目指す!
大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の外伝第4弾!
内容説明
1561年、桶狭間で華々しい勝利を飾った織田が松平と同盟を結んだ年。一色・六角連合を相手取った信長の美濃攻めが遂に始まり、彼の上洛を画策する基綱は東海道の動きを注視していた。だが、その一方で京を取り囲む情勢が風雲急を告げる!三好と足利の和解によって平和が訪れるはずが、流れる噂は不穏な話ばかり。幕府は戦支度を整えており、しかも三好家重臣に毒殺の疑惑が!?このままでは京をめぐって大乱が起こりかねない。朝廷を戦火から守るため、基綱の知略が試される!大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の異伝、第4弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがはら
14
引き込まれました。本編もですが、生き残るために強くなろうとしている時期は面白くて読み応えがあります。異伝の基綱は武力のない公家さんだから、この先もずっと一方的に征服する側にはならないかもしれないけど。こちらでの織田や朽木がどうなるのか、先が楽しみです。幼馴染みから夫婦になった春齢とは、もっときちんと話し合って欲しいな。2023/09/06
しまふくろう
8
続けて購入。絵は大変良い。表情が豊かなせいか、春齢がどんどん可愛く描かれていく気がする。 物語は朽木の嫁取りと養母のお産と三好崩壊の始まりの話。次々と厄介ごとが湧いてくる朽木と主人公の苦労が面白い。その厄介の種の幕府は大変な時期なのか何なのか。傍から見てると三好と仲直りした方が良さそうなんだけどなあ。 そろそろ本格的な衝突が始まるんだろうか。 続きが楽しみ。2024/09/22
Abercrombie
7
猛将・十河讃岐守の不審死により、三好と幕府方の緊張が高まる中、京都での戦いだけは避けようと、あらゆる手段を尽くす主人公の孤軍奮闘。彼の足を引っ張る唯一の懸念として、幼い妻・春齢の焼き餅が、帝に、養母に、主人公に問題視される場面がかなり辛い。彼女の無邪気な言動が、物語に明るさをもたらしていただけに、いきなり妙に澄ましきったキャラに変わってほしくはないな。2023/10/21
あやさと(彩里)
6
Web版に追いついた。加筆も多かった印象。 義輝の愚かさ、無用な自尊心が哀しい。武家の棟梁に対する意識違い、過去の天皇家が辿ったのと同じ、権威と実権の違いにいつまでも思い至れない。 幕臣の悪役、低能ぶりはちと酷い気がする。 春齢の幼さ、未熟さへの躾がきつく悲痛さを感じた。近衛の姫たち、特に出戻りの方のショタぶり、天皇の女婿への不躾な態度はなんだろうな。公的な場で取る態度ではなかろう。焼き餅やむなしと思うが。 主人公の中の人が中年だからな。次の本はいつ頃出るのだろう?2023/12/17
ブエナビスタ
6
今回もweb版から大幅に加筆されていて大満足 唯一の難点は新刊が出る度に1巻から読まないと思い出せないところ2023/09/11