出版社内容情報
「その喧嘩、買いますわ!」シリーズ累計35万部突破(紙+電子)!シリーズ最大文量で贈る大人気・歴史改変ファンタジー第7巻!
内容説明
暗殺の夜を生き延びるも、小心者の姫ミーアは忍び寄る大飢饉の足音に怯えていた。備蓄に相互補助、新種小麦開発、協力網の拡充と、得意の物量作戦に乗り出すが、命綱であるフォークロード商会が廃業の危機に!金の亡者・商人王コーンローグが不当な値下げ競争を仕掛けてきたのだ。民から暴利を貪る彼との因縁―前世の記憶がよみがえり、ミーアは不敵な笑みを浮かべる。「わたくしに喧嘩を売ったこと、後悔させてやりますわ!」食料供給の生命線・農業国ペルージャンまでをも巻き込み、いざ一世一代の大喧嘩へ!服従ではなく信頼を、恐怖ではなく希望を未来へと繋ぐため―食いしん坊姫が駆ける、大人気歴史改変ファンタジー第7巻!書き下ろし短編&巻末おまけ「ミーアの誕生祭日記帳」&描き下ろし四コマ&コミカライズ試し読み収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナギ
37
飢饉が迫る中で、今後の国を越えた世界を見据えたミーアの行動に、初の女帝誕生への軌跡を見せ始める。昔よりは強引ではないが、天才が何かを言うと裏に何か隠された本当の理由があるのではないかと勝手に考え始めて都合よく解釈し良い方向へいくというのは、名言は何を言うかよりも誰が言うかであるみたいな感じでここまで来ると様式美というか、世界を良い方向へ向かせようという人達の希望を背負っているんだと理解させられます。2022/01/15
サンゴ
20
断頭台の経験からか変にお花畑では無いところが良い2023/09/15
わたー
17
★★★★★暗殺の危機を乗り越えたのも束の間、以前から準備していた大飢饉の発生が迫る。そこでミーアは改めて帝国の外へ目を向ける。自分の世界が1周目よりも広がったら広がった分だけ手を差し伸べようとするところは、彼女に仕えて振り回されてもいいと思えるぐらいの「ワガママ」だったように思う。また、読了してみると、麦の道を歩く彼女のイラストが非常に印象的だった。2021/09/09
T
12
暗殺の夜を生き延びるも、迫りくる大飢饉の足音に怯えるミーア。危機に備えてあらゆる策を講じるミーアだったが、命綱であるフォークロード商会に魔の手が迫る。歴史改変ファンタジー第7巻。ミーアがこれまでに行ってきた破滅回避作戦の効果が感じられる今巻。今回も相変わらず面白かったですが、コメディ成分よりも感動成分が多い印象を受けました。”混沌の蛇”との戦いだけではなく、彼女が処刑される発端となった大飢饉が迫るなか、彼女の今後の活躍が楽しみです。2021/06/16
サキイカスルメ
12
ミーアって普通に名君なのでは……?暗殺の危機を乗り越えたミーアが、大飢饉に向けて農業国ペルージャンへ行く7巻。前回の記憶というアドバンテージはあるものの、ミーア自身で考えて答えを出してきたからこそ、その場に最適な答えを選べるようになったんだなぁと感じる場面が多くて感動です。友情パワーの偉大さもこれまでの積み重ねだからね。周りの評判と自身の能力の乖離がなくなってきたミーアですが、コーンローグへの私怨やキノコプリンセスっぷり、自分のプニへの甘さなど、残念かわいい部分もあって楽しかったです。2021/05/19